激痛ヘルニア物語
第161話

その後の低周波治療
(根気度レベルA)

低周波治療は、この後、毎日朝と晩の2回行われていきました。
最初だけは、先生が低周波のセットを行ったのですが、翌日以降は
看護婦が受け持って、低周波治療の機械をセットしてくれました。
が・・・・


当然の事ながら看護婦も、低周波装置の扱いに慣れていなかったのです。
看護婦によっては、電極の貼る位置がまちまちであった為、足が動いたり
動かなかったり、結構苦労をしました。
その後、自分でも、ある程度足に手が届くようになった時は
低周波のセットアップは全て自分でやるようになったのです。
最後は、自分で行えば、どこに貼ればどの程度足が動くのかまで把握できるようになっていました。
でも・・・・
低周波治療を行ったからと言って、すぐには足の動きを思い出す訳ではありません。
根気がかなり必要です。
焦りも禁物です。
なにせ、麻痺はそんなに甘くは無いからです。
でも、徐々にではあるが、日々足の復活を実感していくのでした。

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