激痛ヘルニア物語
第136話

夢であってほしかった
(激痛度レベルC)

浅い眠りの中にいた。
色々と頭の中で考えてしまう。
朝になれば痛みが減っているはずだろうと。
朝になれば麻痺が治っているだろうと。
全てが、全てが夢であって欲しいと思った。
朝起きた時には
傷の痛みが引いており
なーーーーーんだ、足が動くじゃないか。
足の麻痺なんて気のせいだったんだと。



そして
いつの間にか、深い眠りの中にいた。
そして
朝になり、看護婦がやって来た。
看護婦によって眠りの中から現実の世界に引き戻された。
「はっし〜さん、朝ですよ、体温計りますよ〜」
そして
激痛もやって来た。

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