激痛ヘルニア物語
第122話

違和感 執刀医現る
(麻痺度レベルA)

私の訴えにより、執刀医が飛んできた。
執刀医が来たときに、再度、足が動かない事を伝えるが
執刀医は心配なさそうに私を見ている。
最初は、たぶん、足のしびれが残っているだけと思われたのだろうか?
しかし、私の尋常でない訴えで、足の麻痺を検査しだした。
「ここは触っている感じはありますか?」
ほとんど無いですが、触っている感覚は少しだけ分かります。
「ここはどうですか?」
さっきの場所と同じです。
足の検査をしてもらい、足を触られて初めて分かったが、皮膚が分厚く感じる。
すごく皮膚が分厚い、なんじゃこりゃ〜と思うくらいに皮膚が分厚い。
皮膚が分厚く感じるので、触られている感覚がすごく鈍い。
いやになるくらい鈍かった。
膝から下がかなりひどく、また、特にひどく感じたのは、
足の親指の感覚がまったく無かった事だった。
しかし、膝から上は感覚が鈍いがそれほどはひどくは無く
薄皮一枚があるような妙な感覚だった。
まるで自分の足ではないこの感覚、
なんで・・・・





なんで
自分が・・・・

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