投稿レポート725
投稿No.725  投稿者/田中スーザン文子  2004/11/11

あんかけ焼そば

ある日、わたしは実家に帰り母と一緒に昼食を作っていた時のことです。
その日は私の好物のあんかけかたやきそばでした。
調理も終盤に差し掛かりあとはあんかけにとろみをつけるだけになり母は客の接待に台所を離れたそのときにそれは起こりました。
片栗粉を探していると母が
『引き出しの奥の方に入っているからぁ』と
私はその通りに引き出しを漁っていると白い粉の入った瓶が…
実家では粉系の物は小さい瓶に入れて保管することがあり、当然のようにその瓶の中身を水に溶きフライパンに流し入れました。

『シュワシュワシュワァァァァ!!』

突然泡立ちはじめたのです(( ̄□ ̄;))ブルブル
焦って瓶の蓋を見ると大きく『重曹』と…。


ヤベェ!!!!!!


急いで火を止め目立った泡を取り除き何食わぬ顔で思い切り掻き混ぜました。
知っての通り重曹には食材を柔らかくする作用があります。
大量にブチ込んだ重曹がキャベツの芯が箸で切れるほど柔らかくなっていました_| ̄|〇
もう自棄です。誤魔化し通すしかないと何故か心に決め、味見をすると野菜の優しい風味にシュワシュワと炭酸が弾けるそのブツにいつもより味付けを濃くし揚げ麺にグシャっとかけてバンッと皿を置き平然を装いました。
その時丁度客も帰り母が台所に戻ってきました。
その後、何事も無かったかのように家族で『ブツ』を食べていました。
私は腹痛を理由に食べませんでした。
家族は『おいしいねぇ』などと談笑しながら食事をしています。
影でどんなにデンジャラスな出来事があったか知らずおいしそうに食べている家族を見てとても申し訳なく思いました。

その後体調を崩す人も出ず無事に終わり安心して実家から家路につくことができました。

おぇ〜ランキングに投票!
投票数
※当サイトの注意点※ 決して真似しないで下さい。また、参考にもしないで下さい。このサイトを読んでも役に立つことはありません。暇つぶしにどうぞ。