投稿レポート1627
投稿No.1627  投稿者/100パーセント無果汁  2011/12/29

怪しい調理実習

うちの母はがさつですが、うちの先生もがさつです。

そう、それは家庭科の調理実習のときでした。

その日は「肉を調理する」というテーマのもと、ハンバーグとクリームシチューを作る実習だったのです。
みんなの好きなメニューだっただけに、実習前からクラスは大盛り上がり。私もその内の一人でした。

さて当日。500グラムの牛と豚の合い挽き肉が配られました。
玉ねぎを刻んでバターで炒め、牛乳にパン粉を浸し、いよいよ肉と混ぜ合わせることにしてパックを開けました。

するとどうでしょう。ものすごいにおいです。
「消費期限今日じゃんか」
誰かが言っていました。ただ、腐臭ではないのです。とにかく獣臭いんです。
あまりいい肉を学校が用意できなかったのでしょう。
生肉の気持ち悪いほどの獣くささはどうしようもありませんでした。
シチュー用の鶏肉はというと血がしたたっています。これもすごい臭い。

肉から変な臭いがする、という報告が各班であがりましたが、先生は「熟成されておいしくなってる証拠!」といってそのまま調理を強行。
肉からツナのにおいがする、と言っている者。
腐臭がする、と言っている者。
とりあえず、整形して焼き始めました。

食べ始めたとたん、隣の班から「生じゃん!」という声が聞こえました。
どうやら焼きが甘かったらしく、中が赤かったそうです。
もちろんその班は先生に報告しに行ったのですが、先生は一言。
「レアじゃん、おいしそうだねぇ、大丈夫だよお」
ただでさえ獣臭くて、その上推定30分は常温放置されてた肉ですよ。
班によっては腐臭がするといわれていた肉ですよ。

焼き直しはさせてもらえなかったようで、その班の班員たちは黙々と「嫌だ」「吐きそう」と言いながらその半生ハンバーグを完食。

二時間後、半生ハンバーグの班員たちはそろいもそろって腹痛を訴え、人によっては吐き気、関節の痛み、微熱などの理由で早々に帰宅して行きました。
恐らくは軽い食中毒と思われます。
クラスメイトはぞっとしました。

家庭科の先生なんていうものは信用してはいけませんね。

ちなみに、重い食中毒こそ出ませんでした。
ハンバーグの焼き加減には皆様くれぐれもお気をつけ下さい。

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