投稿レポート1431
投稿No.1431  投稿者/千本松  2009/10/19

暗黒闇鍋 … 出来立て

これは俺の人生中々類を見ない精神かつ身体に影響を出した悲劇です
 
お食事中の方は読まない方が良いです
 
 
ある晩友達の家に集まりました
 
「寒くなってきたから鍋をやろうぜ」
 
その一言から鍋を食って学校の愚痴でも語ろうかいという大義名分の元 学校の奴らで材料を持ち寄り狭いマンションに集まりました 
うちの専門学校はメタルやらハードロックやらのキレた奴が全国から集まる音楽学校で非常に持ってくる材料も地方独特でした
 
香港焼きそば 新潟白菜
キリタンポ
 
いやあご当地食材が山盛りで楽しみになってきました 
と、そこに福岡出身の通称ポールが
 
「ごめんごめん、遅くなった、材料持ってきたよん」 
「お前おせーわい、早く座れよ」
 
と全員が座ったとこである提案が
 
「闇にしね?」
 
「なんだそれ?」
 
「闇鍋だよ闇鍋」
 
 
「まあこんだけうまそうな材料あれば取り合いは必至、平等にすんのもいんじゃないの?」
 
「よし、最初の15分くらいは闇にするか」
 
というこじつけで闇鍋にすることに
 
 
「消すぜ?」
 
カチャ
 
「うぉっ、こええ」
 
「よし、おのおの材料を入れようか」
 
ザホザボ ボチャボチャ
 
 
「5分くらい煮れば大丈夫だろ」
 
 
10分後
 
 
「さあ始めようか」
 
 
「いただきまーす」
 
 
「・・・・・・」
 
各自鍋の具を掴んだ直後の出来事だった
 
 
バク
 
 
「・・・・・・いってぇぇぇ!!!!」 
 
「グアッ・・・うぉあ!!!!」
 
 
計五人中二人が悲鳴をあげた
 
 
「ちょっ、電気電気!!!!」
 
ブチッ
 
「だあぁ、ビニール紐があ」 
 
電気を着ける術はなくただただもがき苦しむ我ら専門学生
 
 
「・・・・・・っああ」
 
「なんだ?どうなった」
 
 
「食ってやったぜ・・・」
 
「えっ?お前何かわからんまま食ったのか、さすがメタラーだぜ」
 
「しかし参ったな、電気がつかねぇ」
 
「つか味は?」
 
「なんかぬるかった、あとチクチクした」
 
「まあいい、ここでビビってるやつにロックが歌えっかよ」
 
「ぉう、いったらあ」
 
 
一斉に鍋をつつく
 
 
「ん・・・これは白菜、ヤベェ、超ウメェぜ」
 
「キリタンポも半端ねぇぜ」 
安心して鍋をつつく我ら専門学生 すると
 
「・・・・・・ん??」
 
ここで俺もぬるくてチクチクしたものを口にする
 
(・・・ォイなんだよこの中が少しぬるくて苦ぇ棒状の物体わよ・・・噛むごとに気持ち悪くなってきた・・・)
 
「・・・・・・おい、俺もなんかおかしい様な気がしてきたぞ」
 
「悪いが俺はとっくに気付いている・・・」
 
 
「・・・・・・・・・」
 
 
「だ、ダメだあぁぁ!!!!」
 
「電気をををぉぉぉ」
 
 
禁じ手のケータイライトを点け、電気の根本を引っ張り奇跡的に電気が点灯
 
 
すると
 
 
「なんじゃこりゃああ」
 
 
見慣れぬ虫が5、6っ匹鍋に浮いているではないか
 
「ああ、それざざ虫だよ」
 
 
「あ゛あ゛!?テメェかポール」 
「お前かこんなもん鍋に持ってきたのは」
 
「なんか親戚がやってる九州物産店が生きてるザザ虫くれたからもってきたんだよ、イケるっしょ?」
 
「イケるもなにも舌かまれたんだぞォイ」
 
「うそ!?あれどっかにぶつけて痛がってたのかと思ったけど、煮たら死ぬと思ったんだけどなあ」
 
「つかよ、なんか胃が気持ち悪いんだが気の病なのかこれは・・・??」
 
「落ち着いて聞いてくれるか?」
 
「ああなんだよ・・・」
 
「茹でて食うのは俺も初めて 笑っ」
 
「殺す、絶対許さん・・・」
 
 
「うっ・・・」
 
「気持ち悪い・・・つか、胃が痛い・・・」
 
「正直俺も気持ち悪くなってるから気の病じゃないっぽいねぇ」
 
 
そして俺達はザザ虫が胃から全て出るまで吐き続け鍋はザザ虫を排除して翌日汁を変えて頂いた
 
 
後日調べたサイトによるとザザ虫はじっくり煮込み虫の成分のアクを取り除いて佃煮にして初めて美味しく食べられる川の虫だということがわかった
 
鍋にあんなに虫が浮いてるところをみて軽く鍋がトラウマになり
舌を噛まれた奴は物を食うのが怖くなったそうです

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