これは私が小学生の頃住んでいた家の話で、その頃実家の裏の家には立派ないちぢくの木があり、毎年たくさんの実をつけていました。
『A君果物好きだったよね〜?』
隣りのおばさんからの優しい声と同時に両手に抱えきれないほどのいちぢく。
『うん!ありがとう!』
早速家に帰り祖父に報告するとおやつで食べなさいとのこと。
当時あまり見た事の無い果物にうれしくなり一つ目をパクリ、ウマー!!
もう一つパクリ、ジャリッ!ん?甘酸っぱい?しかもジャリッ?ゴックン!食べかけのいちぢくをみると・・・
『ヒッ、ヒィ〜!!』
そこには白いはずの中身をうめつくすほどの蟻、蟻、蟻!半分食べちゃった!吐きたいけど出て来ません!祖父に報告すると
『いろんな物食わないと大きくなれん!』
蟻ででかくなるかー!それ以来いちぢくをみかけると鳥肌が立ちます。