ドンタコス通信
ドンタコス通信


どうも、みなさまお元気ですか、今年最後のドンタコス通信でございます。
N村が出張部隊に駆り出されたせいで、ドンタコス通信の配信ができない日
が続いていてしまい、申し訳無く思っています。
では、今回もお楽しみ下さい。


ネタ
いやー、出張しているとはいえ、土曜日の夜に帰ってきていて、日曜日の夜
9時とか10時とかから、ドンタコス通信を書くわけです。で完成するのが
12時ぐらい。でもこの時間はテレホーダイタイムの最も混雑している時期
なので、2時ぐらいになってから送ろうと考えるわけですわ。
そしたらいつの間にか、朝の7時。おいおい、7時40分の電車には乗らん
と間に合わんのだが、出張に行く準備なんもしてないぞ。となってしまい、
ドンタコス通信の事なんぞ、頭からすっかり抜け落ちてしまうわけです。
それで、一週間後にまた同じ事の繰り返しになって、そのまま消えていった
ネタが10本以上あります。
もう、N村本人も読めない幻のネタがこうして増えていくわけです。
やっぱりネタは新鮮じゃないといけません。


年賀状
今年も忙しい季節がやってきました。年賀状を作る時期です。世間一般では
クリスマスとか言って騒いでいる時に一人コタツに入って黙々と版画を刷る
のが最近習慣になっています。
今年の年賀状は自分で言うのもなんですが、最高の出来である。少なくとも
去年や一昨年よりはイイ出来だ。もう自分一人で感動しまくっている。
特に色がなんともいえない、これ以上の完成度は今のN村には表現できない
と言うぐらいに申し分無い出来映えである。
絵として見たときに、あと二つほど遊びやヒネリがあるか、ストレートにド
カンとなっていた方がいいのだが、版画技法の「彫る」「刷る」という点で
は今まで培った持てる技術を全力で注いであります。
刷っている最中にこりゃ金を貰わんと割りに合わんな、と思ったくらいです。
売るなら200円レベルの作品です。説明しておきますと、N村がフリーマ
ーケットで版画ポストカードを販売するときの値段は普通のものは一枚15
0円、ただし唯一200円なのがやたら手間のかかるカッパさんだけでした。
なにせ刷るのにやたら時間がかかる。おそらく一枚あたり30分近くかかっ
ています。いつも12枚単位で刷っていて、24枚刷るのに一日仕事になっ
てしまう曲者です。今回の年賀状はそれと同じレベルという事です。
とここまで一人で熱く説明してきたけれど、他の人が見て最高と感じるとは
思っていません。はっきり言ってこれは自己満足である。そう、N村は自画
自賛しているぞ、文句あるか。
というわけで、年賀状が届くであろう人は楽しみにしていて下さい。
てめえ、なんぞに負けるか!っていうぐらい気合いの入った年賀状をくれた
人には返事出しますが、そうでない人は諦めて下さい。


年賀状2
なんで、N村がわざわざ苦労してまで版画で年賀状を出すのかというと、そ
れは単に捻くれ者だからである。パソコンでやった方が楽で簡単なの上にキ
レイに仕上がるのだが、N村にはそれが気に食わないのだ。
いやちょっと違うな。パソコンや一昔前ならプリントゴッコを使って上手に
できたつもりでいる勘違い野郎達に、絵とアイデアで、機械を使わなくても
いい物が出来るという事を証明したいのである。
もちろん、絵の上手い人がパソコンを使って作成したものにN村が勝てるわ
けは無い。そんなもん絵を描く段階で勝負は決まっている。
ということは他の人から見ても、その構図は当てはまるのか。つまり、プロ
>N村>普通の人という力関係が成り立っている気がする。N村がいくら自
分でプロでは無い、ただ趣味でやっているだけと言い張っても、絵を描くの
は年賀状だけという人から見ればレベルが違うわけであり、N村とは勝負を
する気すら起こらないわけだ。
するとなにか、N村は一人相撲をとっていたわけだ、はっはっは。うーん、
書きながら自分でも予想外の結末に辿り着いてしまった。


プロ未満アマ以上
確かに今年になってから、絵はともかく版画という事に関しては、趣味を脱
したと思う。
その最大の理由が彫刻刀の形を自分の使い易いように変形させる事を覚えた
からです。雑誌とかで色々な創作の記事を読んでいるときに、工具の形を自
分用に変えるという人達がいました。その時に思ったのが、この人達は自分
とは違う世界に生きているんだという事でした。以来、N村の中では工具を
加工する事がアマチュアとの一つの境界線だと感じるようになっていたので
す。
プログラムで言うとほとんどC言語などの高級言語から知らない人から見る
と、コンパイル後のアセンブラコードを読める人が同じ人間に思えないよう
なものです。
気が付くと、N村もその一線を超えていたのです。N村の場合は木を彫る時
に、どうすれば今以上に細い線が彫れるのか悩んでいました。彫刻刀で彫れ
る限界まで細い線を彫っていて、もうこれ以上は出来ないというところまで
きていたのです。
しかし、浮世絵版画はN村よりも細い線をこれでもかというぐらいに使って
あるのです。そこで、一つ思いついたのが彫刻刀の刃先を今までよりも、薄
く尖った形にすればいいのではという事です。
そこで、実験用に彫刻刀を一本買ってきて、自分のイメージする彫刻刀にな
るまで研いでやりました。結果は見事に成功、今までよりも細い線が彫れる
ようになった上に、今までと同じぐらいの線が楽に彫れるようになったので
す。ただし、切れ味が悪くなるまでの時間が短くなったようですが。
しかし、絵としての面白さが無ければ、いくら細かい彫刻ができようが意味
がありません。細い線というのは作品の魅力を引き出すための一部でしかな
いのです。N村の今までの作品がそれを証明してくれています。今見ても、
これは傑作だというのがあるのですから。
それに細かい小手先の技術ばかりに頼っているようでは、それこそパソコン
で作っものと変わりません。


フリマ
家の近所で、いったいぜんたい何を考えているのか1月2日にフリーマーケ
ットがあるらしい。今から申し込んで間に合うのかどうか分からないが、と
りあえず申し込んでみようかと思う。


赤い車
今日、とんでもない車を見た。赤いオープンカーだったのだが、後部座席に
1mはあろうかという超巨大キティちゃんが鎮座していたのだ。自転車に乗
っていたN村は思わず吹き出してしまったくらいに迫力あるというか不気味
な光景であった。いったいどうな顔したやつが運転しているのだろう、おそ
らくとんでもない勘違い女でも乗っているのだろうと思って運転席を見てみ
るとニットの帽子を被った、男と思われる人が運転していました。
ということはワガママな彼女に頼まれて、やっているのだろうと思って、ち
ょっぴり同情しながら助手席を見るとなんとそこにも、どでかいキティちゃ
んが座っていたのです。
しかも、運転席を見たときにボンネットにちらりと白いものが見えました。
恐らくキティちゃんのシールかと思われますが、あそこまで気合が入ってい
ると塗装した上にきちんとクリアでコーティングされているかもしれません。
世の中にキティちゃんコレクターがいることは知っていましたが、馬鹿でか
いキティちゃんを二つも赤いオープンカー(カブリオレかも)に載せて街中
を走っている人がいるとは思いもよりませんでした。
あそこまで堂々とやられると、理屈はいりません。久しぶりにN村も脱帽す
るぐらい素晴らしい人を見た気がします。


ていうわけで今回のドンタコス通信はおしまいです。
今回は工芸部特集になってしまって、ちょっと反省。何が反省って、そりゃ
あんなもんを喜んで読む人間がいるとは思えないからです。なら書くなって
いうのに。
まあ、工芸部の活動ができない日々が続いているので、書くことでストレス
を発散しているのでしょう。
では、N村がほとんど変態のプログラミングフェチだと分かったところで今
年はお別れです。
来年もよろしく。


ドンタコス通信991128号
ドンタコス通信000117号
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