ドンタコス通信
ドンタコス通信


みんな、今日も楽しく踊っているかな?
えっ、踊ってないって。そりゃいかん、今すぐ立ち上がり、サンバのリ
ズムに合わせて腰をフリフリ踊るんだ。
そういうわけで、今日はサンバのリズムにのせたドンタコス通信をお送
りします。


マミー
仕事帰りに駅から家まで歩いている途中に微弱な虫の知らせがあった。
何かは分からないがN村が喜ぶものか、待っていたものが届けられたよ
うだ。
真っ先に思いついたのが、フリーマーケットの出店許可だった。これな
らさっき感じた感覚にピッタリくる。N村にとっての虫の知らせは、未
来に自分が感じるであろう感覚を体験することである。つまり、将来起
こるであろう出来事の予想とその結果自分が感じると思われる感覚を比
較することで上手くいけば未来が分かるというものだ。
フリーマーケットでないにせよ、なんかしら、届いているだろうと思っ
て家に着いてからポストを覗いてみたが、それらしい物は何も入ってい
なかった。
かといって電話という感じではなかったから単なる気のせいだったのだ
ろう、N村の予知も精度が落ちたもんだと思いながら階段を上がっていっ
た。
部屋の前に着くとドアと壁の間に宅急便の不在配達票がはさまっていた。
まさか、ひょっとして森永マミーのライオンくんリュックが当たったの
か?N村の期待は高まった。いやいや、まだそうと決まったわけではな
いぞ、実家から何か送ってきたのかも知れないではないか。
ドキドキしながら不在配達票の送り主を見ると「森永」と書かれている
ではないか。ということはやっぱり、夢にまで見たライオンくんリュッ
ク。
いや、そうと決め付けるのはまだ早い。はずれた人に別の物を送ってく
るというのは良くある話しではないか。企業によっては、郵便程度で送
れる物も宅急便で送るのも実際にあるし。まだ確信がとれたわけではな
い、今喜んで後で実は違ったなんて事になったらショックで大きすぎて
寝こんでしまうかもしれないからな。
N村はとりあえず、日曜日の午前中に届けてもらう事にした。その間、
考えまいとするのだが、当たったのかはずれたのか考えてしまう。
そうこうしているうちに日曜日がやってきた。そわそわ、そしてドキド
キしながら届くのを待っていた。
そして、ついに宅急便がやってきた。受け取った箱にはライオンくんリ
ュックと印刷されていた。心の中でガッツポーズを取りながら受け取り
にサインをした。
ついについに、ライオンくんリュックをGET!!
N村はホホの筋肉を緩ませながら箱を開けた。その中にはビニール袋に
包まれたライオンくんリュックがN村を待っていた。
しかし、袋から出してショックを受けた。N村の想像していたものとは
たてがみが違うのだ。N村はフェルトか何かでたてがみを作っているの
を望んでいたのだが実際には普通のぬいぐるみのような毛が植えられて
いたのだ。
N村が受けたダメージはそれだけではなかった。予想はしていたが小さ
いのだ。肩ひもの長さは調整できるので背負うことは可能なのだが、背
負うとかなり変である。
さらに、背負うとライオンくんの首の骨が骨折したかのように、折れ曲
がって正面を向いてくれないのだ。
期待が大きかっただけに、受けたダメージも大きくN村はしばらく呆然
としてしまった。


貞子
N村はいつものように23時30分ぐらいに登戸駅で電車を待っていた。
しばらくすると電車がホームに入ってきて、下りる人達を吐き出していっ
た。
人の流れが止まったようなので、さて乗ろうかとしたところ、まだ、降
りる人がいるのか電車の中で人の波が分かれるような動きがあった。も
うちょっと待つかとその人が降りてくるのをホームで待っていたのだが、
なぜか降りようとする人の姿が見えない。しかし、車内では確実に人を
通すような動きが見られる。
いったい何が出てくるのか待っていると、20歳前後の男が電車から這
い出してきた。しかも四つん這いではなくて、腕で下半身を引きずるよ
うにして出てきたのだ。その様は映画「リング」で貞子がテレビから這
い出してくるシーンにそっくりであった。


辛子堂
土曜日に会社に自転車で休日出勤したときに、途中で「辛子堂」という
定食屋のような店があった。入ろうかとも思ったが、その時は汗だくだっ
たのでやめにして、帰りに行くことにした。
その店は普通であれば車でしか行かないような大きな通り沿いにあるの
で、夜多少は遅くても開いているだろうと予想していた。
21時30分ぐらいまで、残業してから「辛子堂」へと向かった。
どんな料理があるのだろうか、全ての料理が唐辛子で真っ赤に染まって
いるのを想像しながら自転車をこいでいった。
しかし、N村の予想とは裏腹に見事に閉店。
というわけで、「辛子堂」訪問はまたの機会に。


マトリックス
見に行きましたぜ、映画「マトリックス」を。しかも、日曜日のレイト
ショーで21時55分から始まるやつを。終了時間を見たら0時20分。
うーん、終電間に合うかな?
内容はN村の想像していたほど、ぶっとんだ物では無かったです。もう
ちょっと仮想と現実をごちゃ混ぜにして、観る者に今のシーンは仮想な
のかそれとも現実なのかを考えさせるようなものを期待していただけに
ちょっと残念です。
わけが分からんという話しを聞いていたのですが、SF小説で免疫がで
きているせいか、N村にとっては普通の設定でした。
あと、文句を言うとできる事とできない事の設定が曖昧であったのが、
惜しい気がします。
かといって、つまらない映画というわけではなく、娯楽映画としては十
分なものでした。
帰りは0時40分の終電で無事に帰りました。


今日のドンタコス通信はこれでおしまいです。
残念ながらスーツ姿にライオンくんリュックを背負って会社に行くとい
う計画はなくなってしまいました。
では、また次回をお楽しみに。


ドンタコス通信990928号
ドンタコス通信991128号
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