ドンタコス通信
ドンタコス通信


どうも、ドンタコス通信の時間でございます。
今回はちょっと趣向を変えて時事ネタにふれてみました。


盗聴
通信傍受法なる、いわゆる国家権力による合法的盗聴法が最近話題である。
そこで、盗聴法を逆手にとった楽しい警察のおちょくり方を考えてみました。
例えば下記のような内容をメールで送ったり、掲示板に書きこんだりしてみ
ましょう。
「はじめまして、私はドンタコスN村と申します。
 私は最近あるルートから大麻を5kgほど入手しました。
 品質は保証します。混ぜ物等は入っておらず、純度は100%に限りなく
近いものです。
 どうしても欲しいという方に譲ってもいいと考えております。
 まずはメールにて連絡してください。
 お断りしておきますが、メールのやりとりを数回行ない、信頼ができると
判断できる方に
 だけ、お譲りしますので、必ず手に入るとは限りません。

 E-Mail : Nmura@donta.ne.jp


この内容は真っ赤なウソなので信用しないで下さい。」

こういう内容を見つければ、最後にウソと書いてあっても疑ってかかるでしょ
う。

しかし、もちろんのことながら、N村は大麻なんて持っていないというわけで
す。5分で書いたメールに警察は1ヶ月ぐらい、遊ばれる可能性だってあるの
です。
メールでウソを書くことは違法ではないし、何よりもわざわざ最後にウソだと
書いてあるのです。
*通信傍受法は本来は組織犯罪を対象にしているので、個人の犯罪は対象になっ
ていない。ただし、背後にどっかの組織があるとか、過大解釈してくる可能性
は多いにある。

話しは少しずれるが、私が売人であればさっきの偽メールが十分に浸透したと
ころで、偽メールにまぎれて本物を送信するでしょう。
コンピュータを使いなれた人間は面倒な事は全部自動にしてしまう習慣がある
のでそのうち、あるキーワードや文書構成のメールは自動でチェック対象から
はずされてしまう可能性がでてくるのです。おそらくチェック対象を選ぶのも
自動でしょうから。
例えば、大麻という単語があるメールだけをチェック対象にしていたとします。
しかし、偽メールがたくさんあるので、偽メールに共通したNmura@donta.ne.jp
という単語が見つかれば、大麻という単語があってもチェック対象からはずし
てしまう可能性があります。

さらに、上記のようなデマメールを暗号化すれば、より一層面白みが増すでしょ
う。
普通人間は見られたくないから、隠します。それなら、暗号化された方を疑っ
てかかるのは当然でしょう。
暗号化でもう一つ。おそらく、メールの暗号解読を行なうのはサイバーチーム
などと、安直なネーミングをつけられたコンピュータ専門の人達が行なうもの
と考えられます。この人達にハイテクな暗号は解けても、ローテクな暗号は解
けない可能性が高いのです。
というかローテクな暗号が隠されているという発想に辿り着かないと思います。
ハイテクな暗号を苦労して解読すると、大きな仕事が終わったような達成感が
心を満たしてくれます。満足しきっているその時にさらにローテクな暗号が隠
されているなんて疑いを何人の人が持つのでしょうか。

結論ですが、偽情報を大量に発信することで、相手がいくら調べても追いつか
ない状況を作り出せるのです。偽情報を作るよりも調べる法が、時間がかかる
のですから。


というわけで、ちょっと変わったドンタコス通信はこれでおしまい。
今回のネタのようなイタズラをやって警察に厳重注意を受けたり、プロバイダ
から追い出されたりする可能性があるので、実際にしないように。


ドンタコス通信990527号
ドンタコス通信990611号
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