ドンタコス通信
ドンタコス通信


はーい、おはようございます。いつも元気なドンタコス通信の始まりだ。
今回のドンタコス通信もなんでもQ&A特集だ、しかも、ターゲットは何
を考えているか、めっきり、さっぱり分からんという噂のドンタコスN村
だ。
断っておきますがA3はかなり長いので、コーヒーとお菓子の準備をして
から読んでください。

では早速いってみよー。


ドンタコスなんでもQ&A

Q1
某ドンは広い家が好きで、小田急線のもっと奥地のほうをねらっていると
いう噂は本当ですか?
A1
ここって、何が不便かっていうとドンタコス星への定期連絡船発着場が近
くにないってことなんだよね。だから、今度引っ越すときは、その近くに
しようかなって考えています。場所はヒミツです。


Q2
某ドンは変な缶詰(おでんとか)を見つけると必ず食べてみるというのは
本当ですか?
A2
そう、好きなんだわ、変な缶詰や缶ジュースが。やっぱり、人が絶対に買
わないような怪しいブツを見つけたら試さずにはいられない。N村の変な
ところは、買うときに”まずさ”を求めて買っていることだ。本人に言わ
せれば、自分の持っている、いくらなんでもこれほどまずくはないだろう
という想像を超えるまずさに当たったときに、自分の持っている常識が微
塵もなく吹き飛ばされてしまう感覚が面白いそうだ。
いまだに後悔しているのが飲む茶碗蒸し(しいたけエキス入り)が飲めな
かったことだ。学生時代にあっちこっち探したのに結局みつからなかった。
ちなみに、今手元にあり試していない缶詰に「イカ墨カレー」と「くじら
カレー」がある。食べたらレポートします、待っててください。


Q3
某ドンは今、目玉の親父になりたがっているというのは本当ですか?
A3
ブブー、はずれです。
実は目玉の親父とはドンタコスN村の一形態なのだ。
N総研はその信じがたい事実が書かれたある資料を入手したので、公開し
たいと思います。
<石脳の日記より抜粋>
俺はバウンディーハンターの石脳、つまりは賞金稼ぎだ。賞金稼ぎと言え
ば聞こえはいいが、一般人からは掃除屋と呼ばれる鼻つまみ者にすぎない。
賞金首を追いかけるときは、周りの人間のことなぞ、ほとんど気にせずに
ドンパチやる事が多いので一般人からすれば、賞金首も賞金稼ぎもどっち
も危ない存在に違いないな。いや、一部の賞金首以外は派手なことは嫌う
ので、一般人は巻き添えをくわない分、俺達の方が性質が悪いか。
俺のバウンディハンターとしての成績は対していいわけじゃない。有名な
賞金稼ぎっていうのはそれだけ誰かに殺される可能性も高いので、有名な
賞金稼ぎは長生きできない場合が多い。中には伝説的な賞金稼ぎもいるが、
俺なんぞはとても足元に及ばない。商売仲間の噂では有名なバウンディー
ハンターを殺すための専門のチームもあるらしい、まあ正直なところ一生
会いたくないような相手だな。
俺が相手をするのは、ほとんどがB級の賞金稼ぎ場合が多いので、賞金も
ほとんどもらえない。そろそろ、A級の賞金首でも捕まえたいと考えてい
た。
そんな俺にチャンスが転がり込んできた、超A級と呼ばれる賞金首ドンタ
コスN村を見つけたのだ。ドンタコスN村が今までにどんな罪を犯してき
たのかは、いちいち覚えていない。聞いたところではあいつの裁判を始め
たら300年はかかるんで、本人が捕まっていないのに先にできる裁判か
ら始まっているらしい。俺が知っているのはヤツの顔写真とヤツには60
0億NHKリラの賞金がかかっていること。それ以外にもヤツを生かして
連れてくれば金を払う国家警察や大金持ちが30はいるし、特異と言われ
ているヤツの生体を分析したがっている研究機関も裏では存在しており、
ヤツは金のなる木ってわけだ。
どういう運命のイタズラかは知らんが俺のナビゲータが前方30mぐらい
のところを歩いているドンタコスN村を発見した。こいつを逃す手はない。
幸い小雨が振る深夜なので周囲に人はほとんどいない。とりあえず市民を
殺してくだらん始末書を書かされたり、賞金から遺族への弔い金が吸い取
られる心配はなさそうだ。
俺は急ぎ足でヤツの背後5mと近づいた、手を伸ばせば届きそうな距離だ。
「俺はバウンディハンターだ、これからお前を捕獲する。抵抗または逃走
した場合は発砲する。」
俺はハンター規定にある宣誓を声高らかに宣言した。
ドンタコスN村は俺がしゃべりだすと同時に駆け出した。俺は懐から銃を
抜き出し狙いを定めようとするのだが、ヤツは左右に細かいステップを入
れながら走っているので狙いがつかない。いったん銃をしまい俺は後を追っ
て走り始めた。資料ではヤツの年齢は既に45を過ぎているので、そんな
のと追いかけっこすれば楽に追いつけると考えたからだ。
不思議なことに俺が銃をしまってからはヤツは左右へのステップをやめて
いる。俺の考えをトレースしているのではと背筋に冷たいものを感じたが
ハンターとしての本能が俺を狩りへと導いていった。
人気のない裏通りを10分も走っただろうか、俺はヤツとの距離が縮まっ
ていない事に気がついた。ヤツの体力は損無しなのか。しかも俺のペース
が落ちてきているのにヤツとの距離が広がっていない。まさか、遊ばれて
いるのか、そう感じて武者震いが全身を駆け抜けた。最悪の場合、ヤツは
例のバウンディハンターを倒すチームの一員だ。狩られることで俺の能力
の限界を知ったうえで逆に俺を狩ろうというのか。
くそっ、弱気になるな、弱気になったら勝てる勝負も勝てなくなる。落ち
着いてヤツの行動パターンを探るんだ。
ヤツはT字路にさしかかろうとしている、あのT字路を左に曲がれば行き
止まりになっているはずだ。俺は再び銃を抜いてヤツの右側を走りながら
撃った。それに反応してヤツは行き止まりの左へと逃げていった。
ヤツを追いこむまではうまくいった、後はヤツをいかに捕まえるかだ。俺
が角を曲がるとヤツはやや悲しげな表情をしてこっちを向いて立ってた。
武器は持っていないのか、あの表情は俺をだますためのもので近づいたら、
隠し持った何かで攻撃するつもりかもしれない。
何の抵抗する素振りも見せないのを見て、今までヤツを追い詰めた賞金稼
ぎは何人かいるが、全て不可解な方法で逃げられているのを思い出した。
「どうした、私を捕まえるのではなかったのかね。」
ヤツの表情に笑みが浮かんで、からかうように言った。
俺はいきなり銃をぶっ放した。轟音と共に射出された鉛の塊がヤツの身体
を貫くはずだった。
が、ヤツは俺が銃を撃つ瞬間に身を翻してかわしていた。
なぜ、と思いながら反射的にもう一発撃っていたが、それもかわされてし
まった。
この反応は撃ってからじゃない、俺が撃つタイミングを読んでかわしてい
る。
「貴様、心が読めるのか。」
「正解ですよ。まあ、細かいことは分かりませんが、こう動くだろうって
ぐらいは分かりますね。それより、あなたの銃の腕が正確で良かった、ヘ
タクソだとしたら、こちらからわざわざ弾に当たりに行くことになりかね
ませんからね。」
こっちの行動は読まれていると考えて方がよさそうだな、とすれば。
俺はありったけの弾丸をヤツめがけて撃ちこんでいった。いくら思考が読
めても連続で撃てば身体がついていかないはずだ。
目測では三発ぐらいはヤツの身体にめり込んだはずだ。俺はヤツが苦痛に
顔を歪めているのを想像していたのだが、その顔にはさっきと変わらない
笑みがあった。そのヤツの身体がぼんやりと光を放っているように見える。
「単発では無理と判断してからの反応速度はなかなかのものだね。」
そう言いながらヤツは目の前で光り輝き、しだいに光量を増していった。
目の前で起こっている異常な現象に俺はそれが賞金首であることを忘れて
いた。
光はどんどん強さを増して、目の前が全て真っ白くなってしまった。
夜の闇が帰ってきた時、俺の目の前には街頭に照らされた身長3m近い、
目玉のおやじが立っていた。
俺は自分が今、この瞬間目にしているものが信じられなかった。恐怖を通
り越した冷たい感覚が俺の心を支配していた。
「なぜ、ハンターは長生きできないか知っているかね。」
ドンタコスN村であった物、賞金首であった物が俺に聞いてきたが、俺は
金縛りにあっているかのように動けなかった。いや、動いたり、返事をし
たりするという思考すらできないでいた。
「昔は私も名の通ったハンターだった。それが、ある日私に関する全ての
記録が塗り替えられていた。私はハンターから一転、賞金首になっていた
んだ。おそらく、全てのハンターはいずれ賞金首になり、若いハンターに
狩られるのだろう。私は普通の人間には無いさまざまな能力のおかげで、
今日まで生き延びてきた。
私達をゲームの駒のように操っている者がいる、君も知らない内に操られ
ないように気をつけた方がいいぞ。」
肩がゾクッと震えて、俺は正気に戻った。意識を失っている間に雨が本格
的に降ってきたようで、全身ずぶ寝れになっていた。
いつも、賞金首の居所を教えてくれるナビゲータがチカチカと点滅してい
たが、それを無視して俺はねぐらへと帰った。
<石脳の日記より抜粋 終わり>
というわけなんだ分かったかな。


もう疲れたので、今回のドンタコス通信はこれでおしまいです。残り質問
が7つもあるのだがやっとれんわ。
いやー、何を血迷ったか、やたらに長いのを書いちまったぜよ。こんなつ
もりじゃなかったのに。ストーリも何も考えずに勢いだけで書いたので、
細かいツッコミはしないように。
某F原氏の時とはえらい違いだな。あっちは完全に受け狙いだったのに、
今回はちょいとまじめになっているぞ。
しかし、目玉のおやじへの変身を説明するためだけに、こんだけ書くなん
て信じられんわ。しかし、読む人からすれば、忘れた頃に目玉のおやじが
出てくるので「やられた」と思うかもしれない。
続きというか、全体的な人物・世界構成が頭の中に浮かんでいて、渋いキャ
ラクター石脳が大活躍する様子が目の前に広がっています。N村の一部も
書け書けとせかしていますが、面倒なのでやめておきます。
では、また次回をお楽しみに。


ドンタコス通信990223号
ドンタコス通信990304号
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