ドンタコス通信010725

遂に室温が３８度を記録してしまった。しかも、夜の１２時過ぎにだ！！
いったいこの部屋はどうなっているんだ。３８度っていうと体温よりも高い
んだぞ、ちっとは遠慮しやがれってんだ。
最近分かってきたんだが、部屋の中でも床付近と床から１ｍぐらいの場所で
は気温が違っている。当たり前といえば当たり前の事なのだが、その差がな
んと３度前後あるぞ。ちなみに湿度は５％ぐらい下がる。
仮にうちにロフトベッドなんてものがあろうものなら、ベッド上は４０度近
い温度のために二度と目が覚めないくらいに、ぐっすりと眠れそうな気がす
る。

ネットで版画を検索していたら、外人さんでスゲー上手な人を見つけてしま
いました。もう、嫌になるぐらい上手です。私の今までの作品を全部投げ捨
ててしまいたくなってきました。
私の版画なぞ、その人のものと比べると幼稚園児が描いた絵のようです。と
いうか、恥ずかしくて比べることなんて出来ません。
その人が日本人であれば、違う世界に住んでいる人と割り切ってしまえたで
しょうが、外国人というのが大ショックです。日本人なら、美大に通ってプ
ロに弟子入りするという特権的なルートがあるのですが、この方はそんなル
ートはなく、私と同じように、ほとんど独学で道を切り開いてきたのです。
この人の版画の素晴らしさは、版画を知っている人にしか分からないのです
が、分かり易い例を出しておくと、この人は１ミリの隙間に髪の毛を３本し
か彫ることができないと言うのです。３本も、ではなく、３本しかです。私
も幅０．５ミリ程度の線を彫る事は可能です。しかし、髪の毛のように連続
した平行線は０．５ミリでは彫れません。
シャーペンの芯よりも細い線を木に彫るなんて、そんなもん、人間技ではあ
りません。しかし、それを人間がやっているのです。
悔しいのが、私が昔に諦めたレベルにその外人さんが到達している事です。
そして、悔しさと同時に自分の無力さを、つくづく思い知らされました。自
分では、そこそこに上手いと思っていたのですが、全然ダメだと分かりまし
た。これからは、もっと精進します。

Ｎ村愛用の爪切りが行方不明になってしまった。落ちていそうなところは全
て捜索したのだが、未だに発見できないでいる。
普段、何気なく使っているものが無くなると、とっても落ち着かなくなるの
は私だけであろうか。
行方不明の爪切りは親元を離れて一人暮しをする時に、これだけは持ってい
こうと思っていた、しょうもない曰く付きの爪切りである。普通はもっと金
目の物を持っていこうとすると思うのだが、なぜに爪切りだったのか。
当時、家にはＮ村の持ち出した爪切りと合わせて計３個の爪切りがありまし
た。しかし、他の２個は切れ味が悪かったので、爪を切る時のパチン！！と
いう爽快感が味わえず、なんだか、楽しくなかったのです。今考えると、爪
切りに楽しさを求めるのもどうかと思うが。
その時は３個中２個は切れ味が悪い、という事は世に出回っている爪切りの
ほとんどはダメなやつと思っていました。一人暮しを始めてから爪切りを買
うと、思い通りの切れ味を持った爪切りには、おいそれとは出会えない可能
性が高い。それなら理想の爪切りを捜し求めて、何個も爪切りを買い漁るよ
りは、今ある中で最高のものを持っていこうと考えたわけです。
そんな、どうでもいいような思いの詰まった爪切りが行方不明なのである。
新しいものを買おうかと思ったが、今まで尽くしてくれた爪切りに申し訳な
く、結局爪切りを買えないＮ村であった。