『爆痛みか物語』
第21爆章

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激痛レベル
★★★★★

会社から車で5分ちょっとの総合病院は、
火傷と腎臓科がある事で有名な大きな病院だ。
まだ診察時間には15分位あったので、
コンちゃんは時間外の受付に行ってくれたが、
外来に回された。
みかは車イスに乗せられ、うずくまったまま脂汗を流していた。
コンちゃんが受付をしてくれて、
寝かせてやってくれ!

看護婦に詰めより、処置室の奥の硬いベットを陣取った。

病院に来て少しホッとするものの、
原因不明の痛みは容赦なく痛みを増して、
みかを襲ってきていた。

色んな事を考えた。
ひたすら体を丸めて少しでも痛みが緩和する姿勢を探しながら(そんなのなかった)横になっていた。
痛みも究極になると

『痛い』

という言葉も発せられないもんだ。

みかは帝王切開で出産をしているが、
陣痛がきてからの異常分娩だった為、陣痛も術後の痛みも経験していた。
人生最大の痛みは出産だったが、それを超える痛みを味わってしまった。

嬉しくない
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処置室には点滴や注射をしに次々と人が入ってきていた。
恰幅のいい『おっかさん』という言葉がピッタリの看護婦さんが
みかを世話してくれた。

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