激痛人生劇場


○脱腸3

時は昭和47年
手術室に連行された幼きはっし〜、もう逃げ場は無かった。
あきらめていた。
手術室の様子は、あまり覚えていないが一つだけ覚えている事があった。
それは・・・


手術が始まろうとしていた時です。
「はっし〜くん、今から麻酔するからね〜」
と、麻酔のマスクを口に当てられた。
そこから、麻酔が出てきたが、あまり眠くはならなかった。
遠くの方で人の声が聞こえる。
よく聞き取れないが、背中から麻酔をするとか、どうか・・・
この時、幼きはっし〜は怖くなっていました。
なんで麻酔をしているのに、人の声が聞こえるの?
ねぇ?なんで????なんでと・・・
もしかして、麻酔が効いていないのに、メスを入れられるのではないかと怖くなっていた。
でも
体は動かない。
言葉も出なかった。

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