激痛人生劇場


○ピッキング8 足跡
ピンポー-ン。
「○○警察です。」
はい、中に入って下さい。
ガチャ。
とドアが空いた。
刑事は二人やってきた。
刑事は、部屋を見るなり。
「部屋の電気を消してもらえます?」
と刑事に言われ電気を消した。
刑事が懐中電灯をとりだし、床を照らした。
そして、声を上げた。
「うぁ〜、ひどいですね。」
と、
刑事がゆっくりと部屋に上がってきた。
床に足をなるべく着けず、つま先でゆっくりと部屋にあがってきた。
「非道い犯人ですね、土足であがるなんて」
(まぁ、靴を脱いで部屋に上がる犯人もいないと思うが・・・・)
刑事がなにやら、数を数えている。
「1、2・・・」
「2人」
「ん、3」
「足跡が3種類あるな。」


なに!? 3人も部屋にあがったんかい!!
この時、もし犯人と鉢合わせたら、どうなっていたかと思うと、ぞっとした。
そして、自分が無事であることが、なによりも安心した。

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