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はっし〜


第181話 第一の悲劇 はじまり
(激痛度レベルなし)




コルセットを作った事で、ようやくベットから降りる事が出来るのです。


これが喜ばずにいられるでしょうか?


足は麻痺していたが、はっし〜の喜びようはありませんでした。





そう、これでトイレに行ける





ようやく、看護婦さんのお世話にならなくて済むのです。


看護婦さんの手を煩わせず、自分で用を足す事が出来るのです。


うれしい。





マジで、うれしかった。





ただ、コルセットがあるからと言っても、歩くことはまだ許されていません。


車いすに乗っての移動のみが、担当医より許可がおりていました。


車いすの許可がおりた時、速攻でトイレに向かいました。


これで、普通にトイレでお通じができるんだと。


背中にみがあるけど、そんなこたぁどうでも良かった。





早く自分でしたかったんです。





早速トイレに、駆け込み用をたしました。





ふぅ〜。





2週間ぶりにトイレでのお通じです。


重力に逆らわず出来る、この喜び、トイレで落ち着きながら自分で出来るのって、気分がいいな〜


そして、気分良くお通じが終わった時でした。


さて、そろそろ出るかな。


トイレットペーパーに手をだし、紙をたぐり寄せる。


そして・・・

















あれ?











ちょっと待て。











なんで?











おい?











どうした。











頼むって。











えっ











さ・て・と。











気分を取り直して、再チャレンジ





やっぱりダメだ。





くそ〜、もう一度。





どうしても、どうやっても、何度やってもダメだ。


冷静さを徐々に失っていく、はっし〜。


考えろ〜。


よ〜く、考えろよ、どうするか。


しかし、徐々に目の前が暗くなっていくのが分かった。





なんとかしなければ、最悪の状態になるぞ・・・





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