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はっし〜


第177話 コルセット 麻痺した足
(激痛度レベルC-)




鉄の棒に捕まり、さらに起きあがるが、看護婦さんの介助があっても





やはり怖いものは怖い。





背中に支えが無い状態


ほんとにこんな状態で立っても良いのだろうかと不安があった。


しかし、やっぱり立ち上がらないと、コルセットを巻く事が出来ない。


立つしか無いのです。


鉄の棒を握っている手に力を入れて、ゆっくりとゆっくりと立ち上がる。


やはり、この時も背中にみが走る。


しかし、立ち上がろうとしているが、麻痺をしている右足には全く力が入らない。





情けなかった。





どう考えても、自分の足には見えなかった。








自分の足では無い感覚





分厚い皮が足についてる感覚





常に痺れがある感覚





右足と左足であまりにも違う感覚






いったいどうして、自分がと・・・


つい思ってしまう。


ほんとに、なんでと・・・


気持ちを取り直して、手に力を入れ力を絞り出し


看護婦の介助もあり、なんとか立ち上がる事ができた。


自分が、立ち上がる事に神経を研ぎ澄ましている時


隣で先生がコルセットを巻く準備をしていた。


腰には石膏でコルセットを作り固める事になるのだが


そのコルセットの元になる包帯をお湯につけている。


コルセットの元となる包帯の準備が終り、ようやくコルセットを巻く事になった。





「はっし〜さん、ちょっと濡れるけど、我慢してね」





そして、濡れた生ぬるい包帯を体に巻き付けていった。


巻き付けている間は、最初はなんとか我慢ができた。


しかし・・・・





突然、気分が悪くなった。





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