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はっし〜


第167話 情けない事件 その2
(激痛度レベルなし)

しかし、困ったぞ。


この事実をどうやって伝えるかな〜。


そうこう考えているうちに、看護婦がやってきた。





「はっし〜さん、どうされました。」








あの〜。


「はい、どうされました」








え〜と。その。


「どうしました」


ぶちまけました。


「何をですか?」


尿瓶の中身です。





「え?」





ふとんをめくりあげる看護婦。


目に飛び込んできた、びしょぬれの下半身。


怒られるんではないかと思った時でした。


「はっし〜さん、大丈夫ですよ。」


「シーツ交換しましょうね」


やさしい言葉だった。


怒られるんでは、無いかと思っていただけに意外な言葉だった。


このやさしさが、この心遣いがうれしかった。


シーツを交換し、着ていた服を着替えさせてもらえた。 看護婦にはいらぬ、仕事を与えてしまったが


あの気持ち悪さ、冷たさからようやく解放された。


ここでも、看護婦には感謝の一言だった。





では。何故こんな事になってしまったのか?


次回お話をしたいと思います。





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