激痛病棟
(体験談)

神経根ブロックレポート08
投稿者:匿名希望
02/07/15
○確かに汗だくになりました
激痛度A

MRとか脚上げテストですら激痛を感じた情けない腰痛もちです。
このたび入院し、神経根造影&ブロックを受けて参りました。
デパス(安定剤)を一服盛られ、2時間後に透視台の上の鯉状態。
注射を一発打った後、いよいよブロック針の挿入です。

医「入れますね〜」
というやいなや、おしりに痛みが。おしりの奥にズキンとする痛みです。

私「あ、いっ・・・!」
医「ん?痛かった?」

医師は針を引いたのでしょう、痛みは一瞬で退きました。
痛みが消えてしまったとあれば、痛いと言うわけにもいきません。

私「いや、何でもありません。まだです」
医「そう、じゃあいくね。痛みが走ったら言ってね」

0.5秒後。

「い、痛った・・・!?」
医「どうした?痛み走った?」
私「いや、ま、まだです、まだ大丈夫ですすみません」

私が声を上げると医師が針を引いてしまうので、
電撃痛の一歩前で痛みが止まるのです。
痛みは止まったので、大丈夫ですと言うほかありません。

医「あっそう、じゃあ進めるね、これはどうかな・・・」
私「いや、いやぁぁ・・・ん?」

痛いのですが、耐え難い激痛ではないのです。
激痛なら不意に悲鳴も上げられますが、声が上がるほどではありません。
そしてまたもや、一歩前で痛みが止まります。

医「ん?きた?」

私に対する気遣いなのか何なのか、とにかく医師は針を引いてしまうのです。

私は必死に考えました。
ここでまた
「まだです」
と応えれば、さらに針が進められるに違いありません。
もうイヤ。
それに、いま私が感じているのは激痛そのものなのかも知れません。
ただ、
今まで経験したことのない痛みのために、
悲鳴すら上げられないだけなのではないかと。
本来ならここは、
「アタリです」
と応えるところなのではないかと。

が、応える間もなく。

医「じゃあ、もう一回イクね」


「あ、あたり・・・い、いや、いやぁぁ!」
医「きた?こないね?もうちょっとがんばってね」

既に私の曖昧な反応パターンを見切ったのか、医師は勝手に針を進めはじめます。

(な、なんなのこれ?)

ほとんどヘビの生殺し(ただし激痛)
もしくは寸止め(ただし激痛)
状態でございました。
どうしてこんなところで、年下の男子(ただし主治医)から、
ジラされる(ただし激痛)
という仕打ちを受けなくてはならないのでしょう。

繰り返される中途半端な痛みに疲れてきた頃。
私にも、とうとうその瞬間が来ました。
これです、
これ。
腰から太ももにかけての中心に埋め込まれた電熱線が、
一瞬で真っ赤になったかのような強烈な痛みが走ります。

「いっ、いったぁぁ・・・!この痛み・・・ですっっつ・・!!」
医「あ、そう、これね。じゃあ薬入れるから待ってな」

薬入れるほうが辛かったです。
針が当たるのは一瞬。
でもお薬の注入は数秒。
これが永遠に感じられます。
その後ミエロをして、
あとは汗だくで鮪のようにストレッチャーで運ばれ病室にお帰りでした。

でも最も痛かったのは、結局は甲斐なく手術決定となったことでした。

結論:激痛の寸止めはイヤ

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