激痛病棟
(体験談)


第16話 外泊許可2

激痛レベルB
へっぴり腰でも杖で歩く。
足を床につくとビリビリ痛みが走る。
負けてたまるか・・・・今日はこのくらいにしとくか。
私は、軟弱者です。
必殺、明日延ばし〜〜〜〜。
こんなことじゃ帰れない。
3日ほどかかって、何とかちょっとの距離を歩けるようになる。
T「今週の土日帰ってみる?でも、ちょっとでもムリと思えば
  帰ってくる事」
やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
帰れるのです。
一日でも、帰ったらやりたい事いっぱいあるのです。
痛みなんて、へっ、て感じです。

待望の土曜日、気持ちはもう退院の事。
退院のときに荷物が少ないように、ちょっとでも多く持ち帰ろうと
荷造りに精を出す私。
義姉に迎えに来てもらう。
「本当に、だいじょうぶ?」と義姉。
「平気、平気」とうかれる私。
エレベーターに乗ろうとしていたら、看護士さんが走ってきた。
「ゆかっちさん、T先生が忘れないようにって」
薬の袋です、中身は???!!!でたーっ。座薬。」
T先生、お心遣いありがとう。
座薬をしっかり握り締め(そんなことしたら、とけるっちゅう−の)
家路へと向うのでした。


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