激痛病棟
(体験談)


第15話 大部屋

元々、卵胞から卵子が出てくる時、いわゆる排卵なのですが、
軽い爆発を起こして卵子が排出されるのです。
その爆発が何か外的要因等の影響を受け派手に爆発したため、
このように出血を起こしてしまったらしいのです。
外的要因としては、急に重いものを持ったり、
下腹部に衝撃を受けたり、長時間の立ち仕事だったり・・・。
ちなみに、うちの場合は5mm近く破裂していました。
出血した箇所を塞いだという時点で治療は終了らしいです。

で、この卵巣出血という病気。
再発はないとは言い切れないんです(涙)
なんせ原因不明なので(遠目)
全くなった事無い人に比べたらなり易いそうで、
長時間の立ち仕事、重いものを持つことを禁止されました。
あとは、激しいスポーツも。
*競技スキーしてましたがデモに転向しました・・・(涙)
今までは特に気にしていなかったことも、
一度考えてから行動することが多くなったり。
体って大事です。

とりあえず、卵巣は元気です(傷物だけど(汗))
機能もちゃんとしてるそうです(見た目(泣))

ある程度容態が落ち着いてきたので、午後から6人の大部屋に移るのです。
同室の人には悪いのですが、カーテンはほぼ締め切りでした。

さっきの説明だけでは到底理解できない自分の体におきた事。
信じたくないけど、実際に痛むこの下腹部の切開による痛み。
未婚だというのに卵巣が傷物になってしまったこと。


いろいろな事が頭の中をめぐるのです。
カーテンを引きっぱなしだった一番の原因は、
かなり落ち込んでいたので人に会いたくなかったからかも。

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