激痛病棟
(体験談)

Part11
○手術後の苦痛

つぎに気がつくと病室に戻っており、主人、姉、妹の顔が見えました。
口には酸素マスク、左手には点滴2つ、やはりバルーンカテーテルもついています。
だんだん意識がはっきりしてきました。
様子を見にきてくれた看護師さんになんか一人でしゃべってたような気がします。
それに何か暑いなーと思ってたら、電気毛布がかけてありました。
手術後は体が冷えるそうです。

「暑いー!
電気毛布も酸素マスクも
はずしてー!」


夕方には酸素マスクもとれ、水を飲む事ができました。
せきやたんなどは全く出なかったし、少し熱が出ましたが
手術の傷も思ったほど痛くないので安心しました。
夜、先生が回診に来てくださり
「ヘルニアすごく大きくて、もうほとんど残っていなかった。
手術の時、酸素の管を口に入れようとしたら
いやや!といってなかなか入れられへんかった。」
「私、そんなん言ってないですよ」

「言ったわ!」

ほんまかいな。
麻酔がききはじめても会話はできるらしい。
私は覚えてないけど。
しかし時間が経つにつれ、お腹は空くし、だんだん背中が痛くなってきました。
両脇には砂袋が置いてあり、今日は絶対寝返りは出来ないと聞いていましたが
同じ姿勢で寝ているのがほんとに苦痛でした。
自分で動きたくても全く動けません。
看護婦さんに、
私:「ほんの少しだけ、背中動かしてください。このままやったら、寝られへん」
看護婦さん:「今日は絶対動かせません。手術の当日はみんな寝られませんよ。
1日くらい寝なくても大丈夫」
私:「でも眠りたいんです。眠れそうにないから睡眠薬下さい」
と、半分だけ睡眠薬をのみ、12時ごろやっと眠れました。

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