激痛病棟
(体験談)

連載レポート06
投稿者:匿名希望
02/06/15
○単なる診察編5(最終回)

私「先生。もう少し様子を見ましょう。私なら大丈夫です」
医「どこが大丈夫なんですか?このまま放置しておいても」
私「大丈夫ですっ(きっぱり)」
医「ほんとにぃ?(ニヤリ)」
私「本当です!支障ありません」
ここは頑張りどころ。一歩も引くわけにはまいりません。
医「・・・でもねえ、○○さん。私はせっかちなんですよ。
痛みは積極的に取る、攻めの治療がモットーなんです」
主治医のモットーに構ってなどいられません。
こちらは激痛度特S体験がかかっているのです。
私はきっぱりと断言しました。
私「もうしばらく様子をみることに決めます。
様子を見て改めて判断することにします」
私は威厳に満ちた決死の演技力で、主治医に向かって言い放ちました。

(ふっ、キマったな)


がしかし。

その時、ふと通りがかった看護師が何のためらいもなく、
処置中私の腰を浮かすためにベッドとの間に挟み込まれたクッションを、
さっと抜きとったのです。

「はっ、いっ、痛った!」

不意の苦痛に思わず身を捩ってしまった私・・・。
重たい沈黙の数秒・・・。
そして、タイミングを計ったかのように主治医が言いました。
医「○○さん、やっぱり入院してもらいましょうか。ね?
入院して注射打ちましょう」

負けです。

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