もうひとつの
激痛物語
第21話


◎腰部くも膜炎

先ずは
レントゲン。
CTスキャン。
MRI
と一通り検査をしました。
第14話で最初の手術の報告をしましたが、自分の骨盤から取った移植用の骨は、
腰椎3、4、5を繋いでいました。(レントゲン、CTでは不明。MRIで判明)
その結果、
腰椎2-3間と腰椎5-仙骨間に無理な力が掛かり、
特に2-3間の負担が強く、自然にヘルニアも発症していたのです。
しかし、
ヘルニアの時の痛みとは少し違うため、結論が出ず、
神経根の造影検査をしましたが、それでも判明せず、
整形外科の医師たちの患者を交えての侃侃諤諤の末に出された結論が、
腰部くも膜炎でした。
それは臓器の周りには何れもくも膜があり、
特に脳のくも膜は、くも膜下溢血でご承知のものです。
腰部の場合は、
脊髄の周りに有るくも膜が、
何らかの原因で部分的に膨れ、
そこに脊髄の体液が溜まり、
丁度風船に水を入れて垂れ下がっている状態で、
起きている時は酷くないのですが、
体を横にして寝ると脊髄を圧迫して痛みを
引き起こすのだそうです。
私の場合は、それが大小3個あり、この回は大のみを手術で切除しました。
因みに、腰部くも膜炎は、ヘルニアの有無に関係なく発症することも有るそうです。
何処が、どんな風に痛いのかによってどの部位のヘルニアか、分離症か滑症か、
くも膜炎か等がある程度診断出来るそうですから、問診や検査は大事なことですね。
それからまた数年がたちました、、、。

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