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○助教授


アイタタレベル


★★★☆☆


お昼過ぎにめずらしくカミさんからメールがきました。


「抜糸しましたか?


少しは楽になった?


よくならなかったら怒るよー。」


考えてみたら今日で丁度手術1週間


そっか先週の今ごろはまだ意識もなかったんだっけ


なんてことを思っていたらナースがやってきて、


「今から外来で診察しますから外来へ降りてください。」


ムそうだ今日は私の執刀医のM助教授の診察日なんだ。


診察室へ呼ばれて私としてはなんと初めてのM助教授とのご対面。


ホォこの人がM助教授かぁ。


42〜3歳かなぁ。


「どうもお世話になりありがとうございました。」


「いやいや、どうも」


フムなかなかの品格


贔屓目か12月以来のあちこちの病院でのどのドクターよりも切れそう。


「じゃ一度傷を見せてください。


今日抜糸だったんですね。


あれ一針残ってますよ。」


エッ?


「抜糸が一針残ってますから明日抜いてもらってください。」


おぃおぃヒゲェ〜〜ッ


「足のみは手術前と比べてどうですか?


手術前を10とすると?」


「手術直前は比較的おさまっていた感じなんですが


12月の中頃辺りがひどかったんですが


今場合によっては12月頃くらいのみを感じることがありますが。」


「エッ?


(MRIを見ながら)このヘルニアはキッチリとりましたからねぇ。」


「それもじっとしているときのみで


間歇性跛行がどの程度なのかわかりませんが。


手術後余り歩いていないので…。」


「手術前の間歇性跛行はどのくらいの長さでくなりましたか?」


「120〜130mくらいですかねぇ。」


「どのへんがいですか?


手術後もすぐには痺れやみはとれずにだんだんとれてきて


最後はこのへん(くるぶしの少し上)に少し残って“治癒"


ということになるのが普通なんですが。


あなたの場合明らかに出ていたこの部分はきっちりとってますから。」


「この一番下の椎間がすごく狭くなっていると言われたんですが。」


「ええこの部分ですね。


しかしこの狭いこと自体は関係ないですよ。


この椎間板が潰れて飛び出してるから


そのヘルニアは全部切除してありますから。


この狭くなったのを広げるということになったら大変ですよ。


こういう金具(模型)で固定するのですが大変な手術ですよ。」


「ええSS病院のK先生にそういうことを言われたので


私もそれではたまらんと…。」


「私達もそういう手術(多分“腰椎固定術"か)をずいぶんやって来ましたが


これだときっちり固定して数ケ月かかります。


そりゃあ仕事も何もかも完全に終わって


十分過ぎる時間があるという場合なら考えられないこともないですが


この忙しい現代社会にはまったくそぐわない方法だと思いますよ。」


等々のやりとりがあり、


「明日腰のレントゲンを撮って土曜日にIN先生に見てもらってください。」


診察室を出て間もなく外来の中にいたナースが


「じゃあ今からレントゲン撮りますから」


ということでレントゲン室でレントゲン撮影。


「それから明日CTを予約しましたのでCTを撮ってもらいますから。」


ということで自室へ戻りました。


結局明日は朝の回診で残りの一針の抜糸


その後他の病院でCT撮影


午後リハビリということだそうです。





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