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○とれない痛み


アイタタレベル


★★★☆☆


手術後の病院生活にもだいぶん慣れてきましたが


みなどの身体そのものにはあまり変化がありません。


朝の回診でヒゲドクターに


「先生、足のみが残っているような感じなんですが…」


と言うと


「正座していて足が痺れたことはありますか?」


と尋ねられました。


「あります。」


「立ちあがって足への圧迫を解放してもすぐに痺れはとれないでしょう。


それと同じで手術で神経を圧迫していたものは除去しましたが


神経そのものが元に戻るのは時間がかかるんですよ。」


そんなもんかいなぁ。


「先生、1階へコーヒーくらい飲みに行ってもいいですか?」


(実際はコッソリすでに行っているのですが)


「自販機までにしといてください。外へは出たらダメですよ。」


との許可をもらいました。


ガーゼ交換で手術創にカバーをしてもらいシャワーにOKが出ました。


カミさんがやってきて間もなくナースが来ました。


「今日オペの患者さんがいますので


申し訳無いですが少し狭いけど特室2に移っていただけませんか?」


ということで特室2に移転しました。


この病院でたった二つの「特室」ですが


こちらは階段を上がって直ぐのちょっと変形の部屋でたしかに少し狭い。


こちらは長いすのソファもありません。


土日に見舞い客も考えられるので


仕方なく折りたたみイスを入れてもらいました。


ベッドのガードはガタガタしてるし何よりもエアコンが古く


サーモスタットが作動してモーターが停止するときに


カタカタカタカタという音がします。


オイルヒーターがもう一台あるのですがあまり効き目がありません。


そうこうしてるうちに


最初の見舞い客としてカミさんの妹夫婦がきてくれました。


お見舞いにチョコレート菓子ほかお菓子類の差し入れ。


どうもバレンタインのチョコを兼ねてるらしいです。


「思ったより小さくて貧弱そうな病院なのでびっくり。」だとか。


午後は私の3人の兄のうち2人がやってきてくれました。


もう一人の兄は茨城県在住だからそうそう簡単に来るわけにはいきません。


それぞれ金一封のほか果物となぜか寿司と天むすの包みを差し入れ。


きっと不味い病院食にうんざりしてるだろうと思ったのでしょう。


こんなに食ったら太るじゃんか。


美味しいうちにとその場で天むすを開けて半分ほどみんなでつまみました。


前にも書いたように


兄のうち私の直ぐ上の兄はいわばこの種の病気の先輩でもあります。


もっとも兄のときは今ほどの医学の進歩は無かったのか


いわゆる観血的手術で手術後1週間は完全仰臥姿勢で絶対安静


そのことを思えば


の一夜を過ごしたとはいえ


翌日には立ってトイレに行けた私は随分幸運といえるのでしょうか。


兄達が帰って間もなく


やはり特室1に入ってもらえるからもう一度戻ってくれとの要請があり


居心地の点から一も二も無くもとの部屋に戻りました。


夕刻カミさんが帰宅する前にシャワーを浴びてきました。


傷口がガードしてあるとはいえやはりシャワーは恐る恐るでしたが


3日ぶりのシャワーにさっぱりした思いでした。





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