image

image

ほみの激痛物語 第20話
○ご対面2(受傷後5日目)





まっつば杖〜〜





と元気よくリハビリ室へ行くあたし。


……が…


リハビリなるものの実態を見るのは初めて。


近づく部屋を遠目からみると…


何か歩いたり、ひも引っ張ったり


イロイロしている方々が。


あたしが今からやろうとしている


「松葉杖のレッスン」などしてる人はいなかった。


受付で、先生にどのように指示されたのかとか


確認をして…さぁレッスンと思ったら


「足着いていいって先生言ってた?」


突然の質問に、一瞬答えにつまる。


「いえ、足着くなって言われましたけど」と答えると


「わかった。両松葉だねぇ」


なにしろ初体験なので、???が頭を占める。


こっちへ来てと言われ





トコトコと言うよりズリズリとついて行く。





「じゃ、サイズを合わせるから身長は?」


「165」と言いたいがウソ言っても仕方ないので


「160です。」と答える。


奥の方から何本か杖を持ってきて


あたしの体に合わせるが、長かったり短かったり


イマイチ合わない。


金具をずらしたりと調整するも合わない





療法士さんが、がんばるがムリだ。





「チョット〜〜もうないの?」





他の療法士さんに確認するがナイとの返事。


「こないだまでたくさんあったのにないの?」


再度確認しても何もかわらなかった。


見かねたあたしが


「松葉杖を使う季節とかないのに変ですね」と


笑いつつ話すと


「整形外科でバタバタっと使われちゃったみたい」


と軽く答えられた


あたしも整形外科だ…(泣)


サイズが合わない、予備もない





あたしの松葉杖はどうなる?





【戻る】 【次へ】