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ほみの激痛物語 第17話
○整骨院(受傷後3日目)








「これぇ……折れてるよ」





3週間放っておいてもいいと病院で言われたけど


今までの経験値から判断して


放っておいていいわきゃないと自己判断。





いつもお世話になってる先生に


事情を話した上で足を見せた時の一言。





「だよなぁ…レントゲンでハッキリしてるんだから無理ないよ」


…と内心思いながら治療を受ける。





いつもとは勝手が違うらしく


とにかく腫れがひどいのでアイシングで冷やし続けた。


アイシングが触れているだけで状態。


ここはとにかく我慢だと、汗ダラダラかきつつ我慢大会。





我慢との顔を見られるのはあたしのプライドが許さないので





必死に我慢と顔を隠す事に意識を集中した。





アイシングが終わったので骨折部分をじ〜っと見ると


前日より腫れがハッキリわかる。


見ているだけで段々気分が悪くなり貧血をおこしそうになる。





見るな視覚から入ると気分悪くなるゾ」





あたしの性格を知ってて言ってくれた。


こういうものは気持ちの問題ってところもあるから


「あぁ、骨折しちゃったよ」とか


思ったら負けです。


病は気からです





しかし、この2日間のギクシャクした歩き方と変な重心のかけ方のせいで


親指の骨折のくせに、膝下までパンパンに腫れてしまった。





持病でヘルニアを持っているので、歩き方にも気を使っていた。


逆に使いすぎて腰に負担がかかりみがでてしまった。





ちょっと…足の指…しびれてるんだよなぁ。





ヘルニアのせい?





骨折のせい?





どっちかだよな。





きっと。








持病持ちなのを知ってる先生は、少しでもラクに歩けるようにって


足首までキッチリと包帯で固定をしてくれた。


(こう見ちゃうとますますテンション下がる)





治療が終わって少し休めると気が抜けたのか


自宅に戻ってから、熱と吐き気に襲われて


寝込んでしまった。





たかだか1.5cm程度の割れ目に負けた自分がくやしい。


それも、かわいらしい小さな骨に…


でも、でかい体に似合わぬ小さな骨にチョット愛おしさが……





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