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ほみの激痛物語 第03話
○先生も食いたくない夫婦ゲンカ1





あれはまだ世で言う「新婚時代」と言われる時期であった。


何が理由からか今は思いだせないんだけど…





たいした理由からじゃないんだろうな。





お互い若かったせいかパーンとキレたんでしょう。





ガタガタもめる中「パシーン」と急にはたかれたあたしは頭に血がのぼった


やられたらやりかえす。


旦那の襟口をガシッとつかみ、引っ張って投げ飛ばそうとしました。


学生の頃週1のクラブ活動で柔道を選択していた時期もあるし…


昔取った杵柄さっ。


ところが


ひっぱってこれたまではいいけど、持ち上がらない。


押したり引いたりして何とか動いた。


押し出しのような形だけど…


そこまでやれた自分を褒めるように勝手に終了させた。





30分位たった頃だろうか。





……変…何か変。





指がおかしい。


曲がらない。


何で?


みはないかなぁ。


とりあえず冷やしてみるか…


と朝まで様子を見た。


次の日の朝、やはり曲がらない。


それ以上の変化はなさそうだけど、とりあえず病院に行ってみた。





「どうしました?」


指が変なんです


「何して?」





旦那とケンカしてたらなった





……カルテに記入する先生は心なしかプルプルして


無言でゴチョゴチョ書き出しつつレントゲンの指示を出した。





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