『爆痛みか物語』
第83爆章

高熱
ぐったりレベル
★★★★★

ライブ当日の日曜日〜
日課になりつつある検温。
口腔タイプの体温計を使用しているので、デジタル部分が見える。
どんどん上がっていく数字。
38.5度を超えたところでピピッの音を聞かずに計るのをやめた。

ははっ

笑えてきた。
最後の一日…
何があっても歌うんだ!
朝早くにマネージャー美希登場。
「おっは〜どうよ?」

うん♪
生きてるよっ!!!


「そりゃ、見りゃわかるっちゅーねんっ!みかちゃん!!!
えへっ
「アンタ!熱出てんじゃないの?」
なぁに〜
美希ちゃん好きよっ♪
「みかぁぁぁ〜ライブは元気になれば、いつでもできるんだよ!やめとこ〜よ!」

やだ!!!

(ただのダダっ子である…)
「まぁなぁ〜そこで、やめるって言ったらみかじゃないしなぁ〜」
美希には、心配かけ通しで、みか的にはすっごく心苦しい。
でも、どうしてもやりたかったライブ。
地元のみんなが『行くからねっ〜』て楽しみにしてくれてた。
病気で出れなくなっても、仕方ないねって言うだろう。
それじゃ、みかは納得できない。

約束は守る為にあるのだから…

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