『爆痛みか物語』
第77爆章

腫れる腕
激痛レベル
★★☆☆☆

抗生剤のテストをまたやる事になった。
痛い事が続いてるので、大した事ないやって言えるほどだ〜
注射をして15分待つ。
静かな処置室には、みかひとり。
もしも、死んでしまったら…
トーイの子種をくれた人に連絡しといた方がいいのかな。
トーイの親権を取るのに、家裁で戦った日の事を思い出した。

誰にも頼らず育ててみせる!

と断言した。
病気になる未来など想像しなかったし…

はぁ…

考えなくてもいい事ばかり考えて、またまた気分がどんより。
「どうかな〜」
看護婦さんが反応を見に来た。
「あら〜だめみたいね…」
今回は、ホントに駄目らしい。
すっごい勢いで、真っ赤に腕が腫れてらっしゃった。
……って事は、もう一発やるんだよなぁ〜
看護婦さんが次なる薬を持ってきて、またまたチクッ〜
じわじわっ〜
何度やっても快感には変わらない。
そして待つ15分の時間。
ひとりぼっちで、ぼんやり良からぬ事しか頭に浮かばず…
「どうかしらっ〜」
右の腕は、アルコール消毒でゴシゴシした跡がそのまま腫れていて
反応が見られる状態じゃなかった。

………またかよ

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