『爆痛みか物語』
第38爆章


悲痛レベル
★★★★★

ケースワーカーは、
困った人の力になるために知恵を授けに来てくれたのだろうが、
その選択はみかにとって悲し過ぎる。
みかが元気になるまでならと、物は考えようだったのかもしれないが、
ただでさえ痛くてうなってる時だ!
そんな気持ちのゆとりが持てるわけもなかったのだ。
親切に説明を続けてるケースワーカーの話の途中で…

もういいです!
何とかしますから!

どこにも根拠のない一言である。
何とかするって、どうするの?
そんな質問がきたら………
そこまで考えもせずに、口走っていた。
当たり前だが、質問された。

何とかって?
何とかに決まってるじゃ〜ん!

…といつもしてるように返しても駄目だろうと感じたので、
一応嘘をついてみた。

頼める人がいるのを思い出しました。

そうそう!
うんうん!
あの人がいるわ!

あの人って、誰なんだろう…
みかが聞きたいくらいさ。

嘘つくのが超下手くそだという事をある時期から知ったので、
都合の悪い事は言わない事にしているみか。
怪しいと思われても仕方なかった。

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