『爆痛みか物語』
第24爆章

神業
激痛レベル
★★★★★

血管が出てこない…
おっかさん看護婦も困り顔〜
「いつも出にくい?」
そうでもない
「ちょっと待ってて!」
そう言うと、一旦腕を縛ったゴムを緩めて、おっかさん看護婦はいなくなった。
点滴を入れても、みかの血管は細いらしく止まってしまう。
1本入れるのに、あちこち射し直すのが、いつものパターンだけど、
血管が出ない事は今までなかった。
おっかさん看護婦は、違う看護婦を連れて戻ってきた。
「この子出ないのよ!」
『わかった縛って』
二人がかりで点滴を入れるらしい。
パンパン
ぺちぺち

腕をたたかれた…
『血管細いな〜』
『よし!ここに入れる!』
かすかに浮いた血管。
手首に近いと痛いんだよな〜
『チクっとするよ〜』
確かにチクっとはした!
でも、うまいぞ〜
さすがに、わざわざ呼びに行っただけの事はある〜
それは神業と言えるほどだった。
こうして無事点滴の薬はみかの体内に入り始めた。
更に鎮痛剤を点滴の中に入れてくれたが痛みは一向に治まらず…
うっ
気持ち悪い
吐きそ〜


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