『爆痛みか物語』
第81爆章

嵐の入院
激痛レベル
★★★★★

窓がガタガタ音を立てている。
外は台風…
昔は台風といえば夏の終り頃、やってくるものだった。
7月16日。
まだ、梅雨も明けてなかったと思う。
朝方、やんわりと寝てみた。
大きな荷物をみつめて…


あぁ…


言葉にうまくできない気持ち。
早く治したいと思ってしてきた事、間違ってたのかな…

トーイ、一人で頑張れるよね…

長くなるのかな…

痛みなくならなかったら…

溢れる不安をかき消そうと思うほどに、不安な気持ちが強くなったりする。
この頃のみかは、きっと冴えない顔してただろう。
トーイが起きてきた。

おはよう!!!

これが永遠の別れなわけでもないのに、あれこれと話すみか。
トーイの方が冷静だったりして…

「わかってるから!」

まだ、この頃は反抗期だったし〜
不安なのはトーイもあったのに、情けない親だ。
台風は明け方通過して、でもまだ雨も降り風も吹いてる。
そんな中、ちかちゃんは長い道のりを来てくれた。
荷物は全部、ちかちゃんが持ってくれて、車まで痛みを堪えて歩く。
覚悟を決めて、入院を決断したくせに、車に乗り込み、ちかちゃんが話しかけてくれても、

心ここにあらずのみかだった。

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