『爆痛みか物語』
第65爆章

受験生
激痛レベル
★★★★★

みか御殿に越してきて、2度目の夏。
みかの部屋にしかエアコンの取り付け口がない。
前の家から持ってきたエアコンは、そういうわけでみかの部屋に付いている。
去年はトーイの部屋との境のふすまを開けて夏を過ごした。
お年頃の息子くん。
ママに見られたくない物も山盛りなわけだ。
受験生だし、夏のボーナスでトーイの部屋へエアコンをつけよう。
そう思ってたとこへ、ヘルニアをプレゼントされて…
最後の賭けも、どうも効果が期待できてない。
入院したら、エアコンの取り付けなどできやしない。
今のうちしかない。
脂汗をたらしながら、近くの電気屋へ。
なんでもいいから購入。
工事も即してもらうようにした。
トーイの部屋には無事エアコンが〜。
嬉しそうにスイッチを入れている。
親である幸せをかみしめる瞬間だ。
この子のためにも頑張らなくっちゃ!
気持ちに体がついてこない。

くっそぉ〜!!!

どこへぶつけて良いのかわからない怒り。
整体へ行って3日経過。

良くなる気配はみじんも感じられなかった。

戀戻る黎次