『爆痛みか物語』
第62爆章

牽引器
卑屈レベル
★★★★★
激痛レベル
★★★★★

卑屈の固まりと化していたみか。
痛みがまた強くなっていった。
めまいも少しは良くなったが、なくなる事はなかった。
そんな時、ちかちゃんがある提案をしてくれた。
ネットで自宅でも牽引ができる機械を探してくれた。
簡単な装置で自宅でも牽引ができる。

値段は2万くらい。

みかは、その提案にのり、全てをちかちゃんに任せた。
この痛みが少しでもなくなるんだったら、何でもする!
但し入院はせずに…
同じ母親という事もあり、みかの性格もよく知っているので
その辺の気持ちを察してくれたのだろう。
ダメ人間になり下がってたみかに、ちかちゃんは牽引器使おうよ!
って、かなりの気迫だった。
みんな、見てらんなかったんだろう。
橋がころがっても笑ってしまうような奴が…
ちょっと高飛車くらいにカッコつけてる奴が…
日に日に笑う事をしなくなり〜
情けなくなっていってるのを見たくもなかっただろう。
ちかちゃんは仕事が終わり、みかんちまで短くない道のりを走って
わざわざ牽引器の取り付けに来てくれたのである。

戀戻る黎次