『爆痛みか物語』
第60爆章

八方塞がり
悲痛レベル
★★★★★

ちょっと起きてみよう!

ゆっくり

ゆっくり

あっ…

ぐるぐるぐる〜

頭を上げるとめまい。
ぐるぐるしてる間、体を支えてもらい、なんとかベットに座れた。

「しばらく、起きていよう!そしたら、良くなるかも!」

彼が提案してくれて、座って話をしていた。
だが、そうしてると痛みがくるわけで〜
寝転びたくなる。
八方塞がりってのは、こんな事を言うのだろうか!?
そうして、また…

ゆっくり

ゆっくり

あっ…

ぐるぐる〜

寝るにも、めまいに襲われる。
それでも、少しずつだけど、ぐるぐるが早くおさまってくようになった。
すぐに食べられる物をと、彼は果物を買ってきてくれて、仕事へ戻っていった。
少し安心したみかは、うとうとしていた。
睡眠不足もこの頃、頂点を究めていた。
何事も究めたい性格だけど、こんな事は究めたくなかったな…
夕方になって、またまた彼が来てくれた。
この状態では夕飯も作れないだろうと、トーイとみか二人分のお寿司を買ってきてくれた。
ありがたや〜
ありがたや〜
しっかし、物好きな人だな…
何が嬉しくて、ここまでしてくれるんだか…
恋愛どころではなかったんだが、かなりの鈍感みかであった。

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