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第98爆章 ビッグサイズ


レベル


★★★★★





技師さんからの言葉はみかに強烈に響いた。





「こんな大きなヘルニアは


久しぶりに見ました〜」





MRIの撮影をしながら


技師さんはリアルタイムで


見られるみたいだね・・・





更に技師さんの言葉は続く・・・








「病院一、二を争うくらい。」








何事も大きいことはイイことだっ


一番は嬉しいことだ


そんなのんきなことを言ってられるほど


ヘルニアのデカいのは


ありがたくもなく


嬉しくもなく





ただ、そのデカさのおかげで


技師さんにやさしくしていただけて


良かった良かった・・・





ホントにイイんだか・・・





元気な時なら


なんでもないMRIなのに


ぐったりと疲れ果てて


病室に戻って横になり


みのない日々がくるのだろうかと


遠い目をして病室の天井を


みつめていたみかだった。





少しして


O村先生がやってきた。








「しっかり出てたよ〜」








そりゃ、出てなきゃくもなかろーて・・・





この先の治療方針を決めるそうだ。


この病院へ来る前にも


みかはMRIをした。


できれば、その時のものも見たいと言う。


会社の近くということもあり


会社の人に頼んで借りてきてもらうことにした。





ここらへんからO村先生が


少しずつわかってきた。





主治医に恵まれること。


病人には何よりのプレゼントかもしれない。






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