激痛ヘルニア物語
第92話

自己血輸血 ドクドク
(激痛度レベルなし)

ドクドクドクドクドクドク。
血が抜かれていくのが分かる。
だんだんと気が遠くなってきた。
あれ?
お---い
大丈夫か?
自分に言い聞かせる。
その時心臓が、脈を打ちだした。
おい大丈夫か??
だんだんと気分が悪くなってきて、貧血気味になってきた。
やばい、やばいぞ!
でも、ちょっと待て
ここでやめると手術が延びるんじゃあないのか。
手術が延びるのだけは、いやだった。
この痛み、この辛さ、もう我慢をしたくない。
早く治して、痛みのない平和な生活を取り戻したい。
ドクドクと脈打っているが、大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせ
深呼吸をして気分を落ち着かせる事に努めている自分がいたのです。
そしてそしてなんとか無事に400mlの血を抜き終わり合計800mlの血が用意できたのです。

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