激痛ヘルニア物語
第185話

第一の悲劇 羞恥心
(恥ずかし度レベルSSS)


情けない格好をしていた。
洋式トイレに座って、全く動けない状態となっている。
しかも、用を足した状態での格好を看護婦さんに見られているのだ。
しかも、2人に・・・

情けねぇ。

体が動けないのならまだしも、車いすで動けるはっし〜、そんな状態でのこの情けなさ。
でも、看護婦さんに身を任すしかない。

「はっし〜さん、無理をするからですよ〜」

「お尻拭きますからね」

と。
看護婦さんに、お尻を拭かれました。
情けない格好でお尻を拭かれました。
穴があったら、入りたい心境とはこの事なんだろう。

はっし〜は、とりあえず大事な所は手で隠して、お尻を拭いてもらった。

お尻が拭き終わった時、看護婦さんにお礼を言った。
ありがとうございます。と。
「遠慮はせずに、何かあればすぐに言って下さいね」
と返事が返ってきた。
ありがたい言葉だった。
恥ずかしい思いをして、病室に戻り、明日はどうなっているのか不安が募っていた。
やはり、トイレニ行くのは無理なんだろうか?
明日からは、またベットで用を足すのだろうかと・・・

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