激痛ヘルニア物語
第166話

情けない事件 その1
(激痛度レベルなし)

事件は起きた。


冷たい・・・

気持ち悪い・・・

どうしよう・・・

看護婦が怖い・・・





もうちょっと、自分に配慮があれば良かったのに。
もう後戻りは出来ない。
事件は起きてしまい
過ぎてしまった時間は、戻す事は出来ないのだから・・・・


身動きが出来ない自分が恨めしかった。
自分で動くことができれば、まだ何か対処が出来たと思う。
でも、動けない。
動けない・・・


ためらいがあったが、看護婦を呼ぶしかなかった。
まだ自分は寝たきり、どうする事も出来なかった・・・

情けなかった。

時間が解決してくれる訳でも無かった。
そして、ナースコールを押した。

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