激痛ヘルニア物語
第142話

困った食事その2
(練習度レベル役に立たなかった・・・)

とうとう、箸を使う本番がやって来ました。
鏡を使った食事の練習が生かされているのでしょうか!?




いいえ!
まったく生かされていません。



あくまでも、手術前は、甘えがありました。
食べられなければ、諦めてしまうという甘えです。
でも、これは練習ではないのです。
本番なのです。
そう、練習と違い、諦めて鏡を使うのをやめる事ができないのです。
どうしても、鏡を使わなければいけないのです。
イライラしようが、使います。
でないと、食事にありつけません。
箸でおかずをつかもうとしても
なかなか掴めません。
自分の思っている方向と、どーーーーーーーしても
逆に動いてしまうのです。
時間がかかりますが、がんばって食べるしかありませんでした。
ホント誰かに食べさせてもらいたいと思うんですが・・・
はぁ〜、辛いっす・・・

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