激痛ヘルニア物語
第126話

動き出した胃
(気持ち悪い度レベルA)

時折、看護婦が聴診器を使い胃の動きを見に来る。
どうやら、胃が動き出したようだ。
「はっし〜さん、胃チュ-ブ抜きますよ」
はい、早く抜いちゃって下さい。
とっとと、抜いちゃって下さい。
いいから、抜いちゃって下さい。
正直言って、鬱陶しかった為、抜いてくれるのは助かる。
早く抜いてくれ〜!!
つばを飲み込む度に、違和感があり、気分の良いものでは無いためである。
抜く準備が整い、胃チュ-ブを抜くようだ。
「じゃあ、抜きますね」と
『ズルズル、ズルズル』っと、
音を立てて管が抜かれた。
気持ちわり------!!!
管が食道に触れながら抜けていく。
なんか、無理矢理に、胃の中から管を抜いているようで
気持ちが悪く、2度と体験はしたくなかった。

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