激痛ヘルニア物語
第124話

忍び寄る激痛
(激痛度レベルAに向け助走中)

足が麻痺してしまったが
これからの事を考えていても、始まらなかった。
なってしまったものは、仕方がない、時間をかけてでも治すしかない。
あとは、治る事を信じ、医者を信じるしかなかった。
この時は。





そして・・・
深い眠りに誘われた。
眠い・・・
まだ、麻酔が効いているのか、背中の傷はまだ痛くはなかった。
とりあえず、この痛みの無い時に寝てしまおう。
まだ、寝られるうちに。





そして・・・
激痛が忍びよってきた。
痛い・・・
眠りについた数時間後
その深い眠りも激痛によって妨げられてしまった。
どうやら麻酔が切れたようだ。
背中が痛い
麻痺なんてどうでも良いと思う
激痛が
ヒタヒタと
ヒタヒタと
忍びよってきたのだった。

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