激痛ヘルニア物語
第12話
・・・そして入院
(激痛度レベルA+)
私は喜んでいました。
当然でした。
治ったのですから。
入院してから一ヶ月間の入院生活は
痛みとの戦い
暇との戦い
看護婦との戦い
いろいろな戦いがありました。
そんな戦いともしばしのお別れ、少し寂しいと感じたものでした。
いらぬ悲しみに気づくまで
あと2日・・・
一時退院した私は喜び勇み自宅へ急行
懐かしい
なにもかもが懐かしい。
初日は自宅でのんびりと過ごすことにしました。
病院では寝てばかりの日々、動き回れる自分が嬉しかった。
そして一日が過ぎていきました。
いらぬ悲しみに気づくまで
あと1日・・・
翌日は折角元気になったのですから職場に行き
皆にもうすぐ退院が決まりそうだと報告をしにいったのです。
突然の入院のおかげで職場には迷惑のかけてしまっており
その挨拶をかねての訪問でした。
そして外泊予定が終わり、病院に戻り
疲れた体を癒す様にベットで眠りに就いたのです。
私は喜びのあまり、無理をしたのでしょう。
朝起きると、外泊前より痛みが非道くなっていたのです。
最初は
何故?
どうして?
と
信じたくなかったのですが、痛いものは痛い。
痛みの為、動けなくなってしまったのです。
そうです。
歩くことさえ困難になっていたのです。
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