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治療レポート27
投稿者: 匿名希望
03/07/21
○その手術をするなら、俺は自殺する(執刀医の言葉)


股関節の手術は地獄の黙示録





先天性の股関節脱臼は検査も手術もこの世のものとは、思えないほどい。


タイトルにもあるように、私を手術した、執刀医は語る


「私が股関節脱臼になったら、手術は絶対うけない。


どうしても、受けなければならないくらいなら、自殺する」と。


さて、23歳だった私は、股関節脱臼の病気のため、造影検査へ。


レントゲン室でなぜか、数人の若い医師と、看護婦さん。


なんでこんな大人数でレントゲン室に入るのか?


その疑問はすぐに解けた。


馬の注射の様な針が、レントゲン台にのせられた


私の左股関節めがけて向かってきた。


そのときである。


複数の医師と看護婦がいっせいに、私の体を押さえつけた。


とその瞬間馬のような針は・・・・





うぎゃああああああああ





が電流のように駆け巡る。


逃げようにも押さえつけられて・・・・。


骨に針が刺さる瞬間、眼から火花が涙といっしょに・・・・。


造影検査のあと


レントゲン台はまるでおねしょをしたような大量の汗で びしょびしょだった。





さて、手術である。


手術自体は、8時間かかったものの、麻酔のおかげで くもなんともなかった。


もちろん、全身麻酔で記憶もない。


事件はその麻酔の醒める時間から、始まった。


股関節を削って、他の部分の骨を移植して


スパナのようなもので止めた らしいが


その削った形が見えてるわけでもないのに、えぐった形に病むのだ。





ずきいいいいいいいいいいいいん


ずきいいいいいいいいいいん


うげえええええええ〜〜〜。


いたああああああああい。


ずきいいいいいいいいいいん。






み止めの点滴も座薬もなんにも効かない。


涙と汗が交じり合うなか、つい口を出たその言葉。





いたいいいいいいいいいい


殺してくれ〜〜〜〜〜


いだだだだだいいいい






そこに様子を見にきた主治医にすがりついて





こ・・・殺してくれええええ





「わかった、君をラクにしてあげよう。


だけど、これは寿命が縮むから、一度だけだよ。」


そういって、彼は微笑み注射をしてくれた。


目の前が薔薇色になった。


みは去り、穏やかな陽だまりにいるようだった。


その注射の名はモルヒネ。


先生が天使にみえた。


その後1週間、2度とモルちゃんは打ってもらえず、毎晩みで眠れなかった。


窓から見える高層ビルの点滅する光を数えては朝を迎えた。


かくしてわが人生の中であのみを体験して依頼


少々のみは感じられなくなり


今では歯医者の治療が軽い快感になったりしている。


-終-





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