7/2(火) 「今日のホテルはどこにしようかな。やっぱマホロバかなー」 三浦半島の先っぽにある通研という名の収容所暮らしをしていると、ホテルに帰ったときだけがやすらげる時間になります。 泊まるホテルを決めるときにも少しでも安くて、きれいで、サービスの良い所にしようと疲れた頭をフル回転させます。 そうだ、Hらたさんに「俺の分も取っといてー」と言われていたから2部屋とらんとな。うんうんうん。 で、マホロバに電話したら「1部屋しかありません」だって。くそー、Hらたさんには普段お世話になってるからなー、ここは潔く譲るかー マホロバは、三浦海岸にあるリゾートホテルなのですが、ビジネスプランだと3部屋もある超でかい部屋に7000円という格安料金で泊まれるのです。ここはお勧めです。 うーん、それはそうと俺はどこに泊まろうかなー、と悩んでいたとき脳裏に「若竹」の二文字が。 Hらたさんが風呂に入ら(れ)なかったという、あの若竹旅荘。 伊Tさんが耐えられずに2時間で逃げ出してきたという、あの若竹旅荘。 堀Kさんが一週間寝込んだという、あの若竹旅荘。 ついに、俺もチャレンジするときが来たらしい。携帯に若竹旅荘の番号を打ち込み、通話ボタンを押そうとするが怖くてなかなか押せない。 何度かためらった後、「えーい、どうにでもなりやがれー!」 ついに俺は通話ボタンを押した。結構年いった感じの女の人が電話にでた。 若:「はい、若竹旅荘です。」 俺:「あの、本日1名泊まりたいんですけども。」 若:「だいじょうぶですよ。」 俺:「あ、じゃあ、お願いします。」 若:「かしこまりました。」 俺:「・・・」 若:「・・・」 (普通はここで名前を聞かれる) 俺:「あの、名前はふぢといいます。」 若:「ふぢさんですか。」 俺:「・・・」 若:「・・・」 (普通は続けて電話番号を聞かれる) 俺:「あの電話番号とか・・・」 若:「あー、予約はいらないですよ。」 俺:「えー!?そうなんですか!!じゃ、今晩11時頃に行きますんでお願いします。」 横須賀のあたりのビジネスホテルはいつも満室なので予約を取るのが普通だと思っていたんだがなぁ。でも空いているとわかっていてもいちおう予約するよなー(悩) 予約しなくてもOKというあたりがますます怪しい。もしかして布団が湿っているのかなー、それとも何か出るのかなー 数少ない若竹経験者もなぜか多くを語ろうとしない。ただ泊まってみろと言うだけだ。 あー、どんなとこなんだろう・・・。(かなり不安) 最寄駅に着いて、コンビニで買い物をした頃には到着予定時刻を10分ぐらい過ぎていた。普通は10分ぐらい前後するのは普通なのでなんとも思っていなかった。 で、若竹旅荘の方に歩いていったら、おばちゃんが一人キョロキョロとあたりを見回していた。 なにをしているんだろう?と思いながら歩きはじめると、おばちゃんも俺と同じ方向に歩き始めた。おばちゃんは俺の行く方へ、行く方へと歩いていき、自然と俺は後をついて行く形になった。 「なんかストーカーみたいだな・・・。」俺は戸惑いながら歩いていくとおばちゃんが若竹に入っていくではないか。 俺が迷っていると思って向かえに来てくれたらしい。なんて親切なんだ!!でも、駅の裏にあるとはいってもホームから見えるぐらいだから誰も迷わないと思うんだけどなぁ。 予想外の展開に少々ビックリしながらも宿に着き、ついに部屋に通された。 「ちょっと古ぼけてるけど全然普通じゃん。」 布団も湿ってないし、エアコンはちゃんと動作するし、変なシミとかもないし。 と思っているとおばちゃんが言った。 若:「お風呂はどうされます?いま入りますか?」 俺:「あ、お願いします。」 若:「じゃあ、10分ほど待って頂けますか。準備が出来たらお呼びしますので。あと朝は起こしたほうがいいですか?」 俺:「いや、自分で起きますので大丈夫です。」 若:「朝風呂とかはどうされます?」 俺:「いや、朝は入らないです。」 若:「じゃ、一泊4000円ですので。」 4000円を払うと、おばちゃんは風呂の準備をしに行った。4000円は安いよなー、うちの会社は一泊ごとに9500円支給されるので、1日5500円ずつ浮く計算だ。うへへ、ラッキー!! それに朝起こしてくれるサービスもあるのかー、重要な打ち合わせがあるときには頼んでおくのも有りだなー で、10分ほど待つと、「お風呂どうぞー」という声が。ついに恐怖のバスタイムがやってきました。 脱衣所で服を脱ぎ風呂場に入ると、そこには普通の家の風呂がありました。床はタイル張りで、浴槽は一人が入るといっぱいですが一人で入るので何の問題もありません。 なにもなくて良かったという気持ちと、ネタ的に期待を裏切られてがっくりな気持ちが半々で複雑な心境です。 結局、何事もなく朝になりました。普通のひなびた民宿ですね。今のところ。 ただ、ひとつ気になったのは他の宿泊者の雰囲気が全く感じられないこと。 まぁ、連泊することに決めたので、そのうち明らかになる・・・かな? ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ |