image

04/07/22〜08/09 中国旅行日記その2

 7月22日(木)ラサ:雨のち晴
今日はどこかのお寺に行こうかと思っていたが、天気が悪かったのでお寺に行くのは取りやめた。しかし、昼過ぎぐらいから急にいい天気になったのでラサの街をぶらぶらと歩きながら買い物をした。
どちらかと言えば、もったいない一日だった。でも、たまにはこんなノンビリ気分も良いかも。

あおつんの旅メモ
自分のパソコンを持って旅に出るときは、地元ネットカフェには気を付けましょう。LANに繋げるとウィルスに感染することがあります。とんゆえんは感染しました。


 7月23日(金)ラサ:晴
今日はラサの郊外にある「セラ寺」に行くことにした。ホテルの前のバス亭から104路のバスに乗る。終点の少し手前の三叉路でバスの女性乗務員が「セラ寺(に行く人)は下りて下さい」と言っているのが聞こえたのでバスを降りた。しかし、バスを降りた付近に「セラ寺」らしき建物は無く、どうしたものかと思っているとあおつんが「トイレに行きたい。」と言い出した。
せっかく俺が近くの店に公衆便所の場所を聞いてきたのにも関わらず、より清潔なトイレを目指し、あおつんは真正面にあった「人民解放軍病院」の門の方向に歩いていく。門には人民解放軍の兵士らしき人が見張りをしている。てっきり軍の関連施設だと思った俺は「ちょっとやばくない?」とビクビク。でも、あおつんは「大丈夫、大丈夫。」と堂々と門の中へ入っていく。結局、一般市民にも開放されている病院らしく、旅行者が出入りしても問題ないようだった。それにしてもあおつんの肝っ玉の太さを垣間見た出来事だった。

トイレを済ませ、先ほどバスを降りた三叉路を東の方向に500mほど歩いた所にセラ寺はあった。セラ寺は参拝客もそれほど多くなく、所々で雑草が生えていたり、トイレ臭が気になったり、と少し荒れている印象を受けた。まぁ、寺院がすっかり観光地化されてしまうのも少し寂しい気持ちもするけど。

image
セラ寺。

セラ寺自体は、あまり良いとは思わなかったが、寺の後ろにそびえる岩山に登ることが出来た。ここからの景色はなかなか良く、ラサ市内を一望することが出来た。

image
岩山から見た景色。写真の手前はセラ寺の建物群。

imageimage
セラ寺から岩山を見上げたところ。岩山にはヤギもくる。

明日は別の寺に行ってみる予定だ。というか、ラサの見どころは寺しかないと言っても過言ではない。


 7月24日(土)ラサ:晴
今日はデプン寺に行った。デプン寺はラサの西の端の方にある。山のふもとでバスを降りて寺への道をひたすら登る。途中、後ろから来たタクシーや乗り合いの三輪車にどんどん追い抜かされる。でも、周りの見晴らしの良い景色を見ながら自分のペースでゆっくり歩く。

image
デプン寺への道。

途中、自動車が通る道を逸れて人だけが通れる森の中の細い道を行く。

image
デプン寺への山道。標高3800mの森林浴だ。お坊さんも道を行く。

1時間ほどして、ついにデプン寺に到着。デプン寺の中は数え切れないほどの建物でまるで迷路のようだ。実際、途中で合った韓国人留学生がダライ・ラマが説教したという場所(彼らが言うにとても見る価値があるらしい)に私たちを案内してくれようとしたのだが途中で道に迷ってしまった。彼らは、最終的には断念したがとても親切だった。ありがとう。

image
デプン寺のほんの一部。山の中腹に多くの建物が並ぶ。

image
デプン寺から下を見たところ。ふもとが小さく見える。

デプン寺の中の仏像などには、なんの感銘も受けなかったが上からの景色はとても良かった。なんとなく、もう一度行きたい気もする。でも、もう一度高山病になるのはイヤなのでやっぱ二度と行かないだろう。中国にはまだまだ数え切れないほど行きたい場所がある。


 7月25日(日)ラサ:曇
今日がラサで遊べる最後の日だ。明日の早朝には飛行機で成都に戻る。今日はここ数日で買ったのチベットみやげ(ドン仲メンバー+I野用)を郵便で日本に送ることにした。

image
ドン仲メンバー+I野用に買ったおみやげ。

荷物はI野に送りました。上の写真の左上の服はN村に渡してほしい。この服は麻で出来ていてなかなか良い手触りです。写真だとわかりにくいですが少しにやけた笑いの太陽のイラストも良い味出してます。他のおみやげは適当にメンバー間で分配してね。

I野からは以前、レトルト食品やお茶漬けの素など貴重な日本の食品をたくさん送ってくれたので、そのお礼の意味も込めて服以外に(なにを買ったかは秘密だが)いっぱい、いっぱい、いっぱい買った。だいたい箱の中身の9割ぐらいがI野へのおみやげです。気に入らなくても文句言わずにもらってね。


 7月26日(月)ラサ:雨→成都:曇
今日は朝5時に起床。顔を洗い、歯を磨き、荷物をまとめる。眠い。前日から準備をしておいたおかげで5分ほどで準備が済んでしまった。少し早めに民航飯店に向かう。ここから朝6時に空港行きのバスが出ている。バス代は30元(450円)。バスに1時間ほど乗ると空港に到着。ついにチベットとさようならをするときが来た。苦しんだ高山病。腐るほどいる物乞いや客引き。親切な串焼き屋のお姉さん。意外と発展していたラサ市内。
やはりテレビで見るのと、自分の目で見るのとは全然違う。正直、自分の中で作り上げていたイメージが崩れてしまった部分もありました。
でも、まぁ良かったと思います。ラサ。機会があればまた行きたいかな。今度は違う季節に。


 7月27日(火)成都:曇
今日は、1日成都観光です。
先ずは、2階建バスに乗って市内をぐる〜り。2階建バスの2階からの景色はとても良く気持ち良いですが、道路脇の樹がバシバシ当たってフロントガラスにヒビがはえていました。それでも普通に走るところが、中国らしい・・・でも、怖いよ〜。
市内は鄭州よりも、都会でした。流石、成都!(鄭州も都会と言えば都会だけど・・・) 次に、成都動物園!動物園なんて久しぶ〜り。とんゆえんは、小さい頃の記憶しかないみたいで、とても喜んでいました。
日本の動物園と違うところは、「餌をやらないで!」って言うにも関わらず、大人も子供もバンバンに食べ物を動物に与えている!良くないよ!!マナーの悪さはピカ1だぜ!中国!ここは直すべきだよ!中国!
 園内の遊園地で、モノレールもどきに乗りました。流石中国・・・有る意味日本の高いジェットコースターよりも怖かった。大丈夫か?このレール。だいぶ老朽化していそう・・・。
 帰る頃には、とんゆえんの体からも、動物臭がたっぷり出ていました。

imageimage
割れたフロントガラス。ある意味怖いモノレール。


 7月28日(水)成都:曇→九賽溝:曇
*今日の日記を読む方は、お食事中注意!中に汚い表現有り!(お詫び)*

 いよいよ、黄龍・九賽溝へ出発!
朝、5時出発。この前の失敗を生かして、とんゆえんが、目覚まし時計を10元(約150円)で購入してくれた。おかげで、寝坊はまのがれた。よかった。よかった。
空港に到着。チェックインカウンターで順番を待っていたら、なかなか、トップの人が終わらない・・・やっと、終わったっと思ったら、次の人もなかなか、終わらない・・・どうやら、団体旅行の添乗員がティケットの発行とチェックインを同時にやっているらしい。カウンターの中は1人。要領悪すぎ!中国! っと、突然、あおつんの前の外国人(ちょっと、濃い系)が、「いつまで、待たせる!!」っと怒り出す。暴れまくる!でも、中国人は無視。外人キレル!!あおつんはその暴動に便乗して、ちゃっかり、チェックイン。
 いよいよ(やっと)離陸。〜しか〜っし!九賽溝の空港(以前はバスでしか行けなかったけど、今は空港ができました)に着陸できない!機長は2度(だけ)挑戦!でも、ダメ・・・しょうがなく、成都空港に引き返す。っと、あの外人再び(3度・4度?)キレル!それも、今度、彼は、とんゆえんの横の座席。勝手に彼をピエール(仮)と名付けることとする。
結局遅れること、4時間!無事に“九賽黄龍空港”に到着。さ〜いよいよ、黄龍観光だ!・・・っが・・・今日の地獄はここから始まった。九賽溝は標高が高い。プラス、グネグネに曲がっているので、高山病+バス酔!バスの中で、吐きまくり!!!手に手に、ビニール袋を持って「げー!げー!」 1人吐くと、皆、つられる・・・その袋を、あおつんとんゆえんの前のゴミ箱に捨てに来る!!!(座席の関係で、1つしか、ゴミ箱は無い)
 これを“ゲロ地獄”と呼ばずして、何と呼ぶか!!

黄龍は世界遺産だけあって、とても、素敵でしたよ。でも・・・来たい人は“高山病+バス酔”に注意!!

あおつんの旅メモ
高山病は、到着してから、2時間以上起きている事で防げるそうです。寝てはダメ!
あと、深呼吸と水分補給。(でも、ダメな事もあるからね。)


image
世界遺産・黄龍。

imageimage
青がきれいな黄龍。トルコのパムッカレを思わせる光景。

imageimage
水面に映る樹。高山病で動けない人を運ぶカゴ(有料)。


 7月29日(木)九賽溝:曇のち雨
昨日出会ったピエール(仮)は、ホテルが気に入らないと添乗員に文句を言い、ホテルを変えてもらったはずなのになぜか朝食が一緒だった。あおつんも俺もこんな高級ホテルに泊まったことが無いのに何が不満なんだろう。あおつんなんか大喜びだった。

と、それはさておき、今日は九賽溝観光だ。天気は生憎の曇り空。
昨日の高山病+バス酔いの中国人たちはドキドキしてバスに乗る。あおつんと俺も違う意味でドキドキ。そんなドキドキをあざ笑うかのように3分ほどの近い所に九賽溝入り口はあった。
入り口を8時に入り、夕方の5時半までの9時間半自由行動。九賽溝の入り口から観光者専用のバスに乗り約20分。ついに九賽溝に到着。目に飛び込んできたのは木々の間に浮かぶ幻想的な青色の湖。これが九賽溝か・・・。

image
霞の中に浮かぶ九賽溝。

九賽溝の上流に向かって木道を歩いていくと次々と美しい景色が姿を現す。最初のうちはそれをいちいち写真に撮っていたのだが、時間が経つにつれ九賽溝がとてつもない大きさであることがわかってきた。こんなペースじゃ夕方までに全部見終わらない。写真を撮るのを少し控えめにして進むペースを上げる。

imageimage
木々の中を流れる川。九賽溝にはこんな滝も数多くある。

imageimage
九賽溝の上流にある湖。黄色いお花畑の中を真っ青な川が流れる。

imageimage
九賽溝の水は透明なのになぜか青い。青い湖の中に白い枯れ木が沈む。

今回は最後の方で雨が降り出すほど天気悪かった。でも機会があればまた来たいと思うほど九賽溝は幻想的で美しく、神秘的だった。なぜ川や湖の色があのような鮮やかな青色になるのだろうか。


 7月30日(金)九賽溝:雨→成都:晴
今日は九賽溝を去る日だ。朝4時半に起きて荷物を整理しチェックアウト。5時過ぎにホテルを出発し一路、九賽黄龍空港に向かう。2時間近くバスに揺られ空港に着いた。飛行機はすでに空港に待機しており、ほどなく搭乗開始。行きと違って帰りの飛行機は何事も無く成都に到着したのでした。
以前お世話になった交通飯店は少し値段が高いので、またまた安いホテル探し。1時間ほど歩き回って、1泊120元(約1800円)のホテルを見つけたのでそこに決めた。交通飯店は160元(約2400円)だったので40元(約600円)のプライスダウンに成功!

少しホテルで休んだ後、ラサや九賽溝の為に準備していた防寒用のジャンパーなどを郵便で学校の寮に送る。これでリュックの中の空きスペースにかなり余裕が生まれた。重さはそう変わらないが嬉しい。
郵便を送った後、昼飯を食べに近くの食堂に入った。そこであおつんが適当に頼んだ「鶏雑麺」の色が凄かった。ここが辛さで有名な四川省だということをイヤでも思い出させる真っ赤な色。味もわからなくなるほど辛い。

image
四川料理は辛すぎるぅ〜、もうダメぇ〜

食事で汗だくになった後、市内切符売り場に重慶行きの切符を買いに行った。今まで切符を買う際にはいろいろと苦労をしてきたので、今回も苦労することを覚悟していたがあっけなく手に入る。明日の夜、重慶に向かうことに決定。

後で、あおつん(バス好きで有名、飛行機も世界各地へ旅行する際に乗りまくり)がバス酔い、飛行機酔いを起こしていたことが判明。あおつんの体調に関して少し不安になる。


 7月31日(土)成都:晴
今日は重慶へ向かう日だ。列車は夕方発なのでそれまで市の中心部にある喫茶店でコーヒーを飲みながらゆっくり時間を潰す。1杯46元。なんとピアノの生演奏付き。
そこでアイスコーヒーを頼んでビックリ。コーヒーの上にメロン味のアイスが載った状態で出てきた。思わず苦笑い。

あおつんの旅メモ
この旅行中、各地で喫茶店に入ってコーヒーを頼んでみましたが一件の店を除いてアイスコーヒーやコーヒーのブラックを頼むのに、いちいち細かい説明が必要でした。唯一、説明が不必要だった店は日本のUCC系列の店でした。

夕方、重慶行きの列車に乗った。約10時間の寝台列車の旅。

imageimage
涼菜の定番「拍黄瓜」を頼んだら真っ赤でビックリ。コアラのマーチのバッタ物を発見!


 8月1日(日)重慶:晴
朝、重慶に到着。列車の中は冷房がガンガンに効いていたため、あおつんが体調を崩す。中国の列車は暑かったり寒かったりと、体調を崩しやすいので注意。

重慶駅前のホテルが1泊120元(約1800円)だったので速攻で決定。ホテルで体調を整える。しばらくした後、バスに乗り重慶を観光。重慶は坂や階段が妙に多い。山の表面に沿って都市が発展している個人的には興味深い所だ。さすがに北京、天津、上海にならぶ政府直轄市だけに高層ビルが林立し発展している印象を受けた。それにしても重慶は暑い。今日は最高気温36度だったらしい。

夕方、重慶の夜景を見に行こうとしているときに、あおつんが再びダウン。ホテルに引き返す。最近、あおつんの体調が良くない。かなり心配。

imageimage
高層ビルが林立する重慶。坂の多い重慶には有料エスカレータもある。

imageimage
重慶の船着き場。向こう側の黄土色の川が長江。船着き場で泳ぐ人々。とにかく重慶は暑い。


 8月2日(月)重慶:晴
今日は、三峡下りの申し込みに旅行会社に行った。申し込みを済ませた後、近くの高級ホテルの上にあるレストランでコーヒーを飲んで贅沢な時を過ごす。最近、贅沢に慣れてきてしまった気がするが気にしない。

今日、とんゆえんが「脇毛を剃って欲しい!」と急に言った。どうやら“とんゆえん臭”(動物園でも出ていた)が気になるらしい。朝から脇毛剃りに付き合った。女の子のようにピカピカ!ツルツル!に剃り上げた。・・・、が、しか〜し!午後には1mm(ミリ)ほどもう既に生えてきている。恐るべし、とんゆえんの脇毛!次回はやっぱり脱毛するっス。


 8月3日(火)重慶:晴
今日は三峡下りに出発する日なのでギリギリまでホテルで粘った後、中心部の王府井百貨店の中のカフェでコーヒーを飲んで時間を少し潰す。その後、あおつんの酔い止め薬や船の中で飲む水や食料を買い込む。
6時半頃に乗船。8時過ぎに出航。長江下りは意外と揺れる。あおつんが船酔いにならないか心配。

image
長江下りに出発する船の中から撮った重慶の夜景。


 8月4日(水)三峡:曇のち雨
本格的に三峡ツアーの始まりだ。1つ目のポイント「豊都鬼城」は只今建設中と、今後観光スポットにしたい様な所だった。それにしても、重慶といい長江の観光地といい坂道ばかりで気にくわない!鄭州には坂道や階段は無いのに・・・。この暑さと坂道でクタクタ・・・。昼頃から雷雨になったので張飛廟はやめ、何かよくわからない廟につれて行ってくれた(そこも登り坂多し)。

imageimage
「豊都鬼城」只今建設中だ。もちろんコンクリート製。長江。眼下に見える街は水没する。

imageimage
あおつん曰く「よくわからない」廟。175mの印。ここまで水没するのだろうか。

今日はのんびり長江見学だ。それにしても長江はすごい茶色!尚かつすごい汚い!いろいろな物がゴミとして浮いている。そして、豪華客船であふれている。長江の茶色は“透明度0”くらいに茶色だ。ゴミは、自然に優しくないビニール系や動物の死骸があった。動物も死ねば中国ではゴミ扱いなんだ・・・と思った。

私達の船は“江山”といって5階立ての超豪華客船だ!しかし、中の服務員の態度は最低だと思う。お客そっちのけでトランプに興じたり、夜11時までレストランは開いていると言っていたにも関わらず、夜9時過ぎには閉めている。温和なとんゆえんも、これには怒って猛抗議をしていた。(とんゆえんが言うには「中国に来てから怒ることが多くなった」そうだ)
もう1つ、私達の申し込んだツアーは2泊3日のはずが、添乗員の話では3泊4日らしい。こんな事があっていいの?信じられない!後日予定の入っている人はどうなるのだろう〜。確かに申し込み時点では2泊3日。申し込み書の日程もそうなっている。ムムム・・・不思議、いや、いいかげん王国、中国!

あおつんの旅メモ
三峡ツアーを依頼するときは時間(日程)に余裕を持ちましょう。2泊3日のはずが、途中の船の中で3泊4日に変わっちゃうよ!!バス、電車、飛行機を予約する人は注意してね。


 8月5日(木)三峡:曇のち雨
今日はメインの三峡へ行く日だ!巫峡の入り口で小舟に乗り換えて小三峡の中へ・・・
・・・汚い・・・確かに峡谷はすばらしい。中国いい物持ってるじゃん!と言うくらい。しかし、川が汚い!ゴミの量がハンパでない!!峡谷を楽しむよりも汚い川にガッカリが強くて、2人とも期待外れになってしまった。中国人は何とも思わないのかな〜?自分達の川が汚れていても恥ずかしくないのかな〜?そう言えば、ある観光地の清掃員が、集めたゴミを山の中に捨て、また仕事に戻るのを見たことがある・・・。スゴイな〜中国!これでは世界のトップは狙えないね!!
また、三峡は三峡ダムにより2009年には水没するエリアが出るという・・・山のあちらこちらに第2、第3、最終的な水位が示してある。中には島が丸ごと無くなる所もある。
とんゆえんが言うには、「三峡なんか無くなってしまえ!そうすれば人も来ないし、川も汚れない。つぶれちゃえ!」  とんゆえんの言い分は痛いほど分かります。観光地化すると、すぐにゴミ山になるのが中国の悪いところですね。
今後、三峡に来る人は川の汚さでガッカリしないようにあまり期待しないで来て下さいね。

imageimage
小三峡。景色は良いのだが・・・。水面はゴミだらけ。

imageimage
小小三峡。小三峡に比べて水の色が少しきれい。小小三峡の景色。


あおつんの旅メモ
中国人は観光地に行くとすぐに写真タイムが始まります。それも、すごい恥ずかしいポーズをとって、撮る方もシャッターを押すのが遅いのでイライラします。また、「どけ」とか「待て」とか「来るな」等、他人を押しのけて自分達の世界に入ります。少々きつい事を言われてもめげずに自分の撮りたい写真を撮りましょう。中国人に負けるな!!


 8月6日(金)三峡:雨
三峡下りもついに最後の日となってしまった。窓から見える三峡の景色は相変わらず素晴らしい。だが、いくら素晴らしくても同じ様な景色を何時間も見ているのはツライ。私は途中で睡魔に負けてしまい寝てしまった。そしたら、添乗員が部屋のドアをノックする音で目が覚めた。どうやら「三峡ダム」が近いらしい。私達は準備をしながら船がダムの上にある港に着くのを待った。
港に着き、バスに乗って、建設中の三峡ダムを見に行く。ダムはかなり完成しており、太い水の束を轟音とともにいくつも吐き出していた。

image
長江の水を轟音と共に吐き出す三峡ダム。

imageimage
三峡ダム。水の勢いがすごい。ダムの模型。「世界一の三峡ダム」とあった。


ダムを見終わり、再び船に乗り、夜9時に宣昌に着いた。それから高速バスに乗り武漢を目指す。宣昌から武漢までは約320km。約4時間の予定だったが高速道路が大工事中で走行可能な車線が1車線しか無いところがあちこちに延々と何10kmも続く。少なくとも全体の半分以上は工事中だった。その上、明らかに過積載の大型トラックがノロノロと時速3〜40km程度でゆっくり走行するので、こちらもイライラしながら後に続く。結局、武漢のホテルに着いたのは深夜の2時半だった。非常に疲れた1日だった。

あおつんの旅メモ
バスのツアーに行く時、バスの中に大切な物は置かないようにしましょう。いつ、バスが居なくなるか、わかりません。誰もチェックしてはくれません。とんゆえんはカメラケースを忘れました。バスの運ちゃんに怒られた・・・。


 8月7日(土)武漢:晴
今日、あおつんの女性特有の現象が始まった。予定より遅れていたためか、いつもより症状がひどいようだ。昼間はあおつんと武漢にある大型スーパー「カルフール」に行って買い物をした。だが、夜9時頃に晩飯を食べに外に出てしばらくして、あおつんがダウン。しばらくしてホテルに引き返したのであった。どうやら生理痛は治まってきたらしいが、胃痛がひどいらしい。明日は無理をせずホテルで休養して様子を見よう。


 8月8日(日)武漢:晴
朝、とんゆえんが「足の指がかゆい」とさわぐ。とんゆえんはいつも(常々)素足でHOTELの絨毯の上を歩いている。きっと、そのせいで水虫になったものと考えられる・・・。
昨日みつけた武漢のカルフール(外資系スーパー)に買い物に行ったついでに薬局で水虫の薬を購入。早速試してみる。
中国お得意の漢方なので続けて長い間使用しなければならない。でも、とんゆえん曰く「水虫の治療は難しい」らしい。今後、水虫日記(水虫レポート)をしなければならないのだろうか?
ちなみに水虫薬は「痒[女亭](女ヘンに亭)」といいます。

あおつんの旅メモ
HOTELの絨毯の上を歩くときはスリッパを履きましょう。水虫になる確率大ですよ。


 8月9日(月)武漢:晴→鄭州:雨
今日、鄭州(約1ヶ月ぶり)に帰ることになった。あおつんの体調がすぐれないのも理由の1つだが、決定的にさせた出来事は・・・、朝、アメを食べていたあおつんの奥歯の詰め物がポロッと取れてしまった・・・。
やばい!!中国で歯の治療なんかしたくないよ〜!でも、このまま穴の開いたままだと歯にしみる〜う!!
あおつん泣く泣く鄭州に引き返す事に・・・、武漢発鄭州行きの列車は鄭州着が深夜ばかり。夜中の12時過ぎって・・・起きれるか心配。ちゃんと車掌さん起こしてくれるかな?!・・・って心配した事が・・・車掌も寝てしまってギリギリに切符を交換しに来た。それもとんゆえんが車掌を起こしに行ったから。危うく、西安まで行ってしまうところだった。
最後にドキドキもあったけど、とても楽しい旅行はとうとう終わりになりました。この1ヶ月近くの旅行で約12万円くらい使用しました。これをぜいたくと考えるかどうかわかりませんが、お金では買えない素敵な思い出が出来ました。最後まで文句を言いながらも付き合ってくれた“とんゆえん”どうもありがとう。

P.S.
この日記が早くアップされることを願います。


戻る 前へ 次へ