2004/03/24(水) 今日は互相(フーシャン:お互いの母国語を教え合う)の日だ、・・・と思ったら待ち合わせの時間の1時間前に相手の中国人学生から連絡があり、「今日、学校のカラオケ大会があるから一緒に行きませんか?」と連絡があったらしい。と、いうことは今日もフーシャンは中止ぃ???まぢかぁ・・・ 実は先週もNOVAの学生(現在NOVAからの短期留学生が2週間の予定で来ています)を案内するとかでドタキャンされていたりする。 この前は、お互い連絡がうまく行かなかった部分もある。しかし、今日カラオケ大会があることは前からわかっていたはずなので、これは計画的犯行に間違いない。 でも、相手の中国人学生(この日は女子学生が3〜4人)と会ってみると、本人たちは全く悪く思っていないようでニコニコと微笑んでいる。うーん、中国人の思考ルーチンはよくわからない。 彼女たちは、私たちをいろいろなイベントに誘うこともフーシャンの一環と捉えているのかもしれない。確かにこれも中国文化を垣間見る良い機会になるかもしれないので彼女たちとカラオケ大会に行ってみることにしたのであった。 会場に着くとそこは大学の大講堂だった。席は既に大勢の中国学生でほぼ埋まっていたが私たち(日本人3人)は前から2列目の席に案内され、その隣に彼女たちも座った。一番前の席は審査員席らしい。 着いた時はまだ準備中で日本語学科の学生といろいろな話をしながら待った。プログラムを見ると17曲も聞かなければならないようだ。私は疲れたら途中で抜け出そうと思った。会場はスピーカーから大音量で音楽が流され非常に話がしにくいが、彼女たちが言うには始まる前に自分たち日本人の紹介があるらしい。たぶん司会が日本人留学生が来ていることを簡単に紹介するのだろう。 そうこうするうちにやっとカラオケ大会が始まった。ステージ(教壇)上には男女1人ずつの司会者が立ち、お互いセリフを掛け合いながら会場の雰囲気を盛り上げます。しばらくすると審査員の紹介が始まった。そのとき、隣に座っていた女子学生が私に日本語で言った。 学生:「次、ふぢさんです。」 ふぢ:「え?」 間髪を空けず司会が叫んだ。 「日本から来た、とんゆえんりゃんいー!!!!!」(中国語) 俺は慌てて立ち上がり、後ろを向いて会場に軽く礼をした。ちなみに「とんゆえん〜」は私の名前の中国読みです。いやー、びっくりした。まさか大声で実名を叫ばれるとは思わなかった。 その後、プログラムの順番にカラオケ大会が始まった。観客は歌い出しの部分を聞いただけで拍手をしたりするが、私はどの歌も全然聴いたことが無いのでさっぱりわからない。でも全然拍手をしないのも気が引けるので、私は拍手が起こったら自分も拍手をすることにした。 どの出場者も歌唱力はかなりのもの。しかも歌詞を全部暗記している。記憶力がほとんど無い私には無理な芸当だ。 カラオケ大会の様子。(手ぶれがひどい写真でごめんなさい) 出場者がステージで歌っていると途中で観客がステージに走ってきて花束を手渡した。そしたら別の観客が少し汚れたクマのぬいぐるみを手渡した。花束はわかるけど、ぬいぐるみか〜(悩) その後も風船を手渡したり、赤いカーネーションを1本だけ渡したりする人もいた。どれも冗談で渡しているという感じではなく真面目にやっているようでした。 日本人の感覚では花束までかな〜、ぬいぐるみ(しかも汚れている)は無いよな〜、ぬいぐるみって高いのかな?今度ヒマなときに調べてみよう。 かなり疲れた。しかしまだ半分以上残っている。最初に実名で紹介されたこと、自分たちの席が前から2列目という非常に目立つ席であること、日本人であること、などを考えると最後まで聞くしか無いと覚悟を決めた。 会場は半端じゃない盛り上がり。ここで日本人全員が抜け出したりしたら暴動が起きるかもしれない。そうでなくとも今後の楽しい学校生活に支障が出るかもしれない。ここは我慢だ。 そして、ついに17人の出場者が歌い終わった。やっと帰れる、と思ったらもう一人歌い出した。 「なんだ?この人はどうして歌ってるの?」隣の学生に聞いてみるとどうやら去年の優勝者らしい。 その次にダンスと合唱もあったが、それがなんなのかはもう尋ねなかった。 楽しかったけど疲れた1日だった。 来週こそはフーシャンがありますように・・・。 |