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第16話 ガス





15時ごろ、検温と点滴の点検に来た看護婦さんが、


「お腹の調子はどうですか?」


といいながら聴診器でお腹の音を聞いているのです。


「やっぱりガスでないと駄目なんですよねぇ?」


「そうやねぇ。ガス出ないとお腹がちゃんと機能してるかわからないしね。


だから、それまでは点滴やね」


つまり、お腹が動いてたとしてもガスが出るまでは絶食。


その間点滴のみでエネルギー補給。


ちなみに、点滴1個分のエネルギーは飴玉一個分に満たないそうです。





で、この時何故か嫌な感触があったのです。


剤の効き目と腹部のみに紛れて分かりづらかったのですが、どうやら経血が流れてきた感じで。


自分で確認しようにも、腹部に力を入れた途端、切開した箇所がむので上半身起こす事もできないのです。


ってことで、ついでに看護婦さんに確認してもらうと、予想通り血塗れ(汗)


下腹部を開いた時によくある事なのですが、子宮などに直接触れると触れた衝撃で子宮内膜がはがれる為、


周期に関係なく月経になる事が多いそうです。


早速T字帯に脱脂綿が装着されたのでありました。


それ以上に、T字帯してる事を知らなくてびっくり。


ついでに、カテーテルしてる事にもびっくり。


道理でトイレ行きたくないわけですよ(苦笑)





夕方。なぜか目の前に夕食が運ばれてきましてね?、


「もう食べれるんですか?


C医師から明日からといわれたのですが」


「そうなんですか? 今確認しますねぇ」


といいナースステーションに行く準看護婦さん。


その後にこやかな笑顔で、


「ごめんねぇ、明日からやったわぁ」


といいつつ、うちの夕食らしき御膳を下げていかれた準看護婦さん。


ごめん、1日半以上食べてない、


お腹空いてる時にそれは精神的にい(涙)


実際は、起き上がろうとお腹に力を入れるだけで、唯でさえい腹部が更にみ、


なおかつ座るだけで頭にみまわれる体調だったため、食べる事は不可能に近かったけど・・・。


昨日は良く寝れなかったせいか、


消灯(21時)後には傷のみもあったが眠る事が出来ました。





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